第21章 ページ24
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今回の呪霊狩りは悠仁ではなく、今日から参加する釘崎ちゃんの方を見定めるものだと五条悟は言った。
何でも彼女は田舎の方から来たので都内の呪霊に対して、ちゃんと対応できるか。
要はイカれてるかを確認したいらしい。
確かに人口に比例して呪いは多くなる。そうなると必然的に地方と都内のレベルに差が生まれる。
レベルといっても呪霊に対して差は無い。
あるのは“狡猾さ”。知性を持ち、自身が有利になるよう相手にとって残酷な選択をさせる雑魚もいる。
そういうのを相手するのが、正直1番面倒くさい。
「ん、出て来る」
「?、右京さん何が_」
呪霊の動きが外へと向かっているのを察知し、顔を上げれば予想通り。建物の壁からズルンと4級程度の呪霊が出てきた。
伏黒くんが「祓います」と言い立ち上がるが、五条悟はそれを制止する。
その数秒後、呪霊の体から釘みたいなモノが次々と飛び出し、汚らしい声を上げながら消滅した。
呪霊が消えて幾分が経った頃に、建物内から釘崎ちゃんと悠仁、そして小さな男の子が悠仁に抱っこされて出てきた。
おおよそ遊びで入ってしまったら呪霊に捕まってしまい、二人に助けられたのだろう。一人でこんなビルに入ろうとするなんて、あの子すごい勇気あるな。
その行動に私はびっくりだよ。
その男の子は五条悟が預かり、送り届けに行った。
何故か伏黒くんまで付いて行ってしまったから、会話なんて皆無の3人がここに残される。
どうしようかなと模索していたとき、クイッと服の裾を引っ張られる。
振り向けば、悠仁がとびっきりの笑みを浮かべながら、こちらを見ていたのであった。
おかしいな。悠仁から尻尾と耳が見えるわ
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テヌ。(プロフ) - 若葉さん» 若葉さま。コメントありがとうございます。そのように言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年5月22日 0時) (レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - この作品面白くて好きです!!頑張ってください! (2020年5月21日 8時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
テヌ。(プロフ) - 茉優さん» 茉優さま。コメントありがとうございます。また心配してくださりありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しいです…!無理しない程度にこれからも頑張らせて頂きます(^^) (2020年4月20日 1時) (レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - ずっと応援してます!お体に気をつけてくださいねお大事に! (2020年4月19日 9時) (レス) id: b60e3eafa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テヌ。 | 作成日時:2020年4月12日 2時