第20章 ページ23
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五条悟という男に騙された悠仁と釘崎ちゃんは、目の前の建物の中へと入っていった。
この男が優しさなんかで六本木とか何かに連れて行くわけ無い。
ここに来る途中から、呪力で呪霊狩りさせる気なんだなと言うことには気づいていた。
だからといって教える気も無かったが
何で貴重な休日をこんな事に使わなくてはいけない。
本当なら今頃お布団の中でゴロゴロしている予定だったのに…
柵に寄りかかり、腕を組んで明日の予定を考えていると、下の方から自身の名前が呼ばれた
「伏黒くんから名前を呼ばれるとはびっくりしたよ」
「あ、実は」
「恵が右京の術式知りたいらしーよ?」
「何でアンタが答える!」
いーじゃん、と文句垂れてる30手前の男は放っておき、伏黒くんを見つめる
伏黒くんも、あの男に文句の1つ2つを言い、私の方へと顔を向けてきた。その表情からして、あの人の言っていたことは戯言ではなく、正しいと判断できる
「術式かー、まぁ教えても減るもんじゃないしいいよ」
「ありがとう御座います」
「んじゃ、手貸して」
「手…ですか?」
「そうそう。右でも左でもどっちでもいいよ」
困惑した様子を見せながら、伏黒くんは恐る恐る自身の右手を出してきた
私はその右手の上に左手を乗せ、彼に微笑む。
その数秒後、
「ッ!?」
「おー、いい反応」
伏黒くんは違和感に気がついたのか、すぐさま自分の手を私の手から引っこ抜き、まじまじと右手を見た。
彼の術式は知らないが、きっと繊細な物なのだろう。思ってたよりも早めに反応してきた。中々センスのある子だ。
「今のが、右京さんの?」
「そう。私の術式“
「右京の手が触れたモノしか操れないんだよ」
「……っということです。はい」
何で毎回会話に入ってくるんだあの人は。これ以上入ってくるなと睨みつけるが、あの男は気づいてないのかフリなのか、呑気に口笛を吹いていた。
その態度に沸々と怒りが湧いてくる。本当にムカつく。今すぐ禿げさせる事ができる呪霊とか連れてきたい
ガルル…と五条悟を威嚇していると、伏黒くんが申し訳無さそうに声をかけてきた
「あの、つまりさっきのって右京さんに俺の呪力を消された、または取られたってことですか?」
「当たり…っと、呪力返すね」
消しゴム返すね的なノリで伏黒くんに呪力を返した
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テヌ。(プロフ) - 若葉さん» 若葉さま。コメントありがとうございます。そのように言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年5月22日 0時) (レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - この作品面白くて好きです!!頑張ってください! (2020年5月21日 8時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
テヌ。(プロフ) - 茉優さん» 茉優さま。コメントありがとうございます。また心配してくださりありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しいです…!無理しない程度にこれからも頑張らせて頂きます(^^) (2020年4月20日 1時) (レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - ずっと応援してます!お体に気をつけてくださいねお大事に! (2020年4月19日 9時) (レス) id: b60e3eafa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テヌ。 | 作成日時:2020年4月12日 2時