検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:7,020 hit

生命の光を宿して(後編) ページ16

rinu side



「さ、着いたよ!」

『わぁ…!』

俺達が足を止めたのは、
城の外にある庭園

色とりどりの花が今日も
咲き乱れていた

「えへへ、どうかな?君が
喜んでくれると思って」

そう言いながら振り向けば、
彼女は

『はい、とっても素敵です…!』

輝くような笑顔でそう応えた。

「姫、最近図書館によく行ってたでしょ?
だからるぅとくんに君の話を聞いたら、
花が好きだって言ってたから」

A姫は俺を見て目を細める

『ふふ、ありがとうございます』

最近、城の中ですれ違う時に
思い詰めた表情をしていたから
心配していたのだが…

「…良かった」

『どうか、されましたか?』

どうやら呟きが漏れてしまった
みたいだ

「いや、なんでもないよ」

『…?そうですか』

不思議そうにこちらを見ていた
彼女だったが

俺が頷くとまた花に視線を
戻して微笑んだ。

『私の国にはない花が沢山…
この花もとても綺麗…』

嬉しそうに目前の花に
手を伸ばす

花弁に指が触れた、その瞬間。

「!?」

『えっ…!?』

…A姫の体が、輝き始めた

突然の出来事に俺はたじろぐ

彼女も自分の体を包む強い光に
驚き、目を見開いていた

やがて光が消え…A姫は
地面にへたりと座り込んだ

「姫っ…!!だ、大丈夫!?」

急いで駆け寄ると彼女は
焦りに満ちた表情で、
震えながらこちらを向いた

『だ、大丈夫です…突然、
力が抜けてしまいまして…。
今の光は、一体…』

「俺も分からない…と、取り敢えず
城に戻ろうっ」

『は、はい』

頷くと同時に彼女の手を取る

どこか重たい空気が漂う中、
俺達は城へと戻った。

壊された希望(前編)→←生命の光を宿して(前編)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
設定タグ:stxxx , 夢小説 , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ずんだ属性の餅(プロフ) - 蝉-セミ-さん» うぁぁあ蝉さんっっ…!?面白いだなんてそんなっ…恐縮です(´TωT`)ありがとうございます頑張りますm(*_ _)m (2021年6月22日 0時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-セミ-(プロフ) - 良いタイトル…!面白いです。更新頑張ってください( ^ω^ ) (2021年6月21日 12時) (レス) id: 14e4c02b0e (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ属性の餅(プロフ) - 雪の日さん» お、落ち着いてくださいませ( ̄▽ ̄;)悪魔は塵と化したから大丈夫ですよっ!雪の日さんの労力を使うまでもありません(*`ω´*) (2021年5月3日 22時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
雪の日(プロフ) - 夢主ちゃぁぁぁん!なーくんの治療は任して、我は悪魔の死体を刺して刺してバラバラにして、焼くから!!死ぬなよ!! (2021年5月3日 21時) (レス) id: f71f62c686 (このIDを非表示/違反報告)
雪の日(プロフ) - メアちゃん!!我が君の目の前に立って君を守るよ! (2021年4月28日 21時) (レス) id: f71f62c686 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ずんだ属性の餅 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2021年3月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。