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生命の光を宿して(前編) ページ15

you side



ここでの生活にも慣れてきた頃

私は図書館で借りた本を自室で
読んでいた

…それも、魔法に関する本を。

でも、私は魔法が使えない

王族とその従者は皆、生まれながら
自分の内にある魔力を使い魔法を
発動させることができるのだが

私には、その魔力が無かった。

国民からは
異色の姫だとされて虐げられたけど

お父様とお母様の説得の
おかげで、それも段々と
無くなっていったのよね…

昔の頃を思い出しながら、本を
読み進め…少ししてから私は手を止めた。

そのページに刻まれた文章を
まじまじと見る

『…八百万の神は、人間と魔物に
神の力を込めた神器を幾つか与えた。

様々な形をしたそれは、
使用者の魔力と生命力全てを対価に
その力の強さに応じた
願いを1つ叶えるのである…』

(初代女王は自分の命と
引き換えに、悪しき死神を
封印したそうだ)

『お父様が言っていたのは
これのこと…?』

自分の頭につけたソウルティアラを
ゆっくり外す

ティアラは今日も光を
反射して、白銀色に輝いている

儀式の時以来、普通の装飾品と
変わった様子は見えない

お父様は神聖な魔力を
感じると言っていたけど…特に
何も感じない

やっぱり、私には素質が
ないのかしら…

?「A姫、入ってもいいかな?」

気分が沈みかけた時、ノックと共に
聞こえた声

『は、はいっ、どうぞ』

その声に応えると、ドアが開くと
同時に鮮やかな赤色が視界に入った

『…莉犬、様?』

莉「えへへ、今日は特に
依頼がないから暇なんだ〜」

にこっと無邪気な笑みを
浮かべる彼

20歳だと聞いたが、その笑みは
どこか幼い少年のようなものを感じる

莉「…ね、今から少し外に出ようよ!」

『えっ?』

莉「君、ずっと中に籠りきり
だったし…見せたいものもあるから」

彼の手が私の腕に触れる

莉「さ、行こっ!」

『…は、はいっ』

勢いにつられるまま、私は
莉犬様と白の外へと走り出した。

生命の光を宿して(後編)→←夕焼け色の書庫(後編)



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作品ジャンル:ファンタジー
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ずんだ属性の餅(プロフ) - 蝉-セミ-さん» うぁぁあ蝉さんっっ…!?面白いだなんてそんなっ…恐縮です(´TωT`)ありがとうございます頑張りますm(*_ _)m (2021年6月22日 0時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-セミ-(プロフ) - 良いタイトル…!面白いです。更新頑張ってください( ^ω^ ) (2021年6月21日 12時) (レス) id: 14e4c02b0e (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ属性の餅(プロフ) - 雪の日さん» お、落ち着いてくださいませ( ̄▽ ̄;)悪魔は塵と化したから大丈夫ですよっ!雪の日さんの労力を使うまでもありません(*`ω´*) (2021年5月3日 22時) (レス) id: 2a0d204488 (このIDを非表示/違反報告)
雪の日(プロフ) - 夢主ちゃぁぁぁん!なーくんの治療は任して、我は悪魔の死体を刺して刺してバラバラにして、焼くから!!死ぬなよ!! (2021年5月3日 21時) (レス) id: f71f62c686 (このIDを非表示/違反報告)
雪の日(プロフ) - メアちゃん!!我が君の目の前に立って君を守るよ! (2021年4月28日 21時) (レス) id: f71f62c686 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんだ属性の餅 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2021年3月18日 23時

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