【ぬらりひょんの孫】親子 (ページ5)

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第三幕ページ5

『お前は賢いな＿＿＿＿＿鴆』

長い年月が経ち、久々に聞く凛とした声。
その声に鴆の肩が思わず反応する。

鴆｢＿＿＿＿何故、
本家の皆に黙っておられるのですか？｣

『リクオがその座に着いたら、話すつもりだったよ』

鴆｢リクオは三代目を継ぐ意思はありませんよ。
人間だからと＿＿＿＿＿拒んでいた｣

『リクオにしか三代目は務まらないさ』

鴆｢…何故、姫はそこまで拒むのですか？｣

Aは煙を吐くと、口角を上げる。
妖艶な笑みに鴆は思わず頬を染めた。

ただそれ以上、Aが何か言う事は無かった。

鴆｢…分かりました。
俺はこれでお暇させて頂きます｣

鴆は頭を軽く下げると、
さっさと部屋を出て行ってしまった。

誰も居ない部屋にAは、言葉を漏らした。

『＿＿＿＿＿私はもう総大将の器では無いからだよ』

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