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「さむっ」
やばい。
ヒョンを怒らせた。
「あー本当、俺何やってんだろ」
むしゃくしゃしては
自分の頭を掻き乱す。
外の寒さは頭を冷ますというよりも
どうしよもないこの気持ちに無駄に突き刺さっては、
酷く痛む気がした。
酒の所為か。
寒さの所為か。
考えないといけない事は沢山あるはずなのに、
何も考えられない。
そんな時だ。
通りかかった店から、
心地い珈琲の香りがした。
苦いコーヒーでも飲んで目を覚まそうと
思い立つ。
店の前に立った瞬間。
「目覚ましに」
視界がグラつく。
「珈琲でも飲んでヒョンに」
ちゃんとソンジュヒョンに謝ろうと思い、
店のドアノブに手をかけた時すでに遅く。
「マジで飲み過ぎた。立てない」
店の前で座り込んでしまった。
続く (更新停止中)
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作者名：ten | 作成日時：2019年10月12日 2時
