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「いたっ」
その衝撃で起きた彼。
「ここどこ、、確か俺兄さん達と呑んでて、、」
起きたその人は何か呟きなが周りを見渡す。
勿論目が____
____合う訳で。
「えっと、」
気まずそうにする彼。
「ここは光南裏通りのカフェですよ。」
と続けて状況を説明しようとした時だ。
彼はパーカーをめくり自分の体を見ては、
腕を胸元でクロスし顔面蒼白したように振る舞う。
まさに彼の行動は、
私達が一線を越えたであろう素振りをしている。
「違います!襲ってなんかいませんよ!
勝手に店の前で酔い潰れてたんです!
こんな真冬に店の前で凍え死なれても困るので
店で暖まってもらおうと、!!」
なんて失礼な人なんだ
「あなた一人で俺をここまで運んでくれたんですよね。」
「そうですよ!」
と続けて文句を言う私の言葉に被せて彼は、
「有難うございます。ご迷惑お掛けしました。
ずっとここにいるのもそれこそ迷惑になるんで帰ります。」
すっと立ち上がり帰ろうとする彼。
態度を一変し改まる彼。
変な人だ。
そんな彼のおかげで私の怒りの勢いもなくなる訳で。
「じゃあ俺、帰ります。
有難うございました。」
店のドアノブに手をかけようとした彼に
「ちょっと待っててもらってもいいですか」
呼び止められて不思議そうにするも
言われるがまま待つ彼を横目に、
一杯のコーヒー淹れる。
「外は寒いので良かったらこれどうぞ。
カイロ代わりに」
これが彼。
スンヨンとの出逢い。
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作者名:ten | 作成日時:2019年10月12日 2時