こんなに好きなのに【東方】【百合】

霊夢 ページ10

「ん…………」
目覚めた。…朝だ。
体を起こし襖を開けると、いつものごとく「文々。新聞」が置いてあった。
「またどうせしょうもないこと書いてあるんでしょうね……ん？？」
渋々新聞を手に取り目を通すと、そこに書かれていたのはなんと………
"星空の下 夜間飛行"
という見出し。
さらに、
『○月○日、午後6時過ぎ。アリス・マーガトロイドさん(人形使い)と霧雨魔理沙さん(魔法使い)が、満天の星空の下ホウキに二人乗りしていた。真相は分からないが、方角からしてアリス・マーガトロイドさんの自宅に向かっていたと思われる。二人はどんな一夜を過ごしたのだろうか。後日、真相に迫ろうと思う。(射命丸文)』
という文章が……。
「なんですって？あの二人、もしかしてそういう関係なの…？」
でもでも、魔理沙はアリスを家に送り届けただけよね？やましいことなんて、してない…わよね…？？
も、もしそんなことがあったらどうしよう……。どんな顔で二人に会えばいいのかしら…。
というか、私はどうしてこんなに悩んでいるのかしら？魔理沙を取られたかって別に、私には何の問題もないじゃない。いつものように庭掃除をして、お茶を飲んで、お煎餅食べるだけ。
…あぁ、そうだわ。お煎餅を返して貰っていないからだわ。そうよ。きっとそう。
さて、朝ごはんを食べなくちゃね。白米と味噌汁でいいかな。
そうして朝ごはんの支度に取りかかった。

魔理沙→←アリス

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す