赤と青と紫の鬼 ページ34
戦闘音が聞こえる方へと気配を消して近寄ると、赤髪の人と青髪の人と紫髪の人がいた。
そして、三人の周りは息絶えた魔物の山だった。
三人とも見たことのない魔物を相手に戦っているけど、ちょっと苦戦しているみたい。
あの人たち、頭に角あるし、何て言う種族なのかな？
《解。オーガです。ジュラの森大森林の中でも上位に分類される種族です》
へぇ……オーガかぁ………想像してたのと違うなぁ。
と言うか、上位の種族なのに手間取っちゃうの？
あの魔物、確かにそこそこ強そうだけど……。
《長期の戦いにより疲労している模様です。その蓄積した疲れの影響と推測されます》
なるほど。
「はぁっ！………おい！そっちに行ったぞ！」
「言われなくとも！分かっております！若！」
赤髪のオーガの人と紫髪のオーガの人が上手いこと連携できてる。
にしても、あの紫髪のオーガの人………結構色々とダイナミックな動きを……。
「俺が奴の死角から行く。怯んだところを頼んだぞ」
「任せておけ！」
青髪のオーガの人が相手にしている魔物の真後ろへと移動すると、背中を一文字に切った。
そして、魔物の悲鳴が上がる。
魔物は二つある首を動かしながら青髪のオーガの人を仕留めようとするけど、そこを赤髪のオーガの人が止めをさした。
お見事！オーガの皆さん！チェックメイトですね！
けど、まだ完全にやられたわけでは無いみたい。
魔物は最後の力を振り絞って、油断している三人に攻撃しようとしていた。
『……行って！』
私は三人を助けるために、尻尾の蛇を使ってその魔物に噛みついてもらった。
巨大化した蛇はその魔物に深く牙を差し込んで、息の根を止めた。
三人はぎょっとしているけど、その間にも蛇は魔物をそのまま食べようと口を大きく動かしていた。
咀嚼されずに丸飲みされた魔物は、私と蛇の胃の中に消えていく。
そしてあっという間に蛇はこっちに戻ってきて、私の腕に巻き付いた。
『ありがと』
そう言うと、蛇は嬉しそうに頭を私に擦り付ける。
前世には絶対こんな可愛い蛇存在しなかっただろうね！私だけの特権だ！
「そこに誰かいるのか」
あ……。
気がついたら、オーガの人達が私が潜んでいる茂みまで来てしまっていた。
や、やっちゃった………。
「いるのだろう？出てくるが良い」
こ、ここは出るしかないのかな……！？
い、いざとなれば影移動で逃げるし！ちょっとだけ出てみよう……。
それで、私は大人しく三人の前に姿を現した。
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虚白 - オ モ シ ロ イ‼️ (2022年2月11日 17時) (
レス) @page3 id: 66fd9d0c2f (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - 飛鳥さん» ありがとぉ！嬉しいです！これからも頑張って書きます！(^o^ゞ (2019年5月12日 20時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - とても読みやすく面白いです！ これからも頑張ってください！(*^ω^*) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 6873657524 (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - トド丸さん» うわぁぁぁぁ！ありがとうございますぅっ！多少ばらつきがありますけど更新頑張りまぁぁぁっす！!щ(゜▽゜щ) (2019年5月12日 16時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
トド丸 - やべぇ、こりゃ天才だぜ。文章書くの上手いですし、続き楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2019年5月12日 16時) (レス) id: 4ca7dc8e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒（noir） x他2人 | 作成日時：2019年5月9日 19時
