リムルが心配で仕方ない！ ページ32
リムルを見送ると、私は村の広場で三角座りをして大人しくしていた。
ショウガが獣耳男子の姿から狼の姿へと変わってくれているから、私はショウガを背もたれにさせてもらって、空を仰いでいた。
『はぁ……リムル…大丈夫かな…？』
うん。さっきからこれ呟いてばっかり。
尻尾の蛇も私の事を気にしているのか、私の視界にチラチラ入ったり、腕に巻き付いたりしてくる。
村の皆に『何か手伝えることは無い？』って聞いたら、「恐れ多いですA様！どうぞおくつろぎになっていてください！」って言うから、やることも特にない。
(A様。そこまでリムル様が心配ですか？)
背もたれになってたショウガが首を曲げてこちらを方目で見つめながら質問をしてきた。
『当たり前だよ！もし、リムルの身に何かあったら……！私、心配で……！』
もし、人間に何か悪いことをされたら……！具体的には拐われたり、他にも耐え難い苦痛を強いられるような事をされたら……！
考えただけで恐ろしくなる。
この世界での……いや、前世を通しても初めての友達であるリムルに何かあったら……って思うと……どうしても私は……！
(……それならば、我がリムル様の影に潜み、お供していましょうか？)
その時のショウガの思念伝達が、やけに鮮明に聞こえた。
『えっ！？そんな事出来るの！？』
(我のスキルに、『影移動』というものがございます。そのスキルを使えば、影に潜むことは可能です)
ショ、ショウガにそんなスキルがあったとは……！
『じゃ、じゃあお願い！もしもの事があったら、私に教えて！』
(ハッ！承知しました！)
そして、ショウガは溶けるように消えた。
『影移動』かぁ……私も使いたいなぁ。
《解析が完了しました。スキル『影移動』を獲得出来ます？『再現者』を使用しますか？ＹＥＳ／ＮＯ》
すると、いつもより数倍早いえいちゃんの報告が聞こえた。
えっ！？いつもより早くない！？どうしたの！？
《気のせいです。マスター》
ええぇ……気のせいで済ましちゃいけない気がするけど……！ありがとう！えいちゃん！
《……いえ。大したことではありません》
素直じゃないなぁ！照れちゃって！
《マスター。二言余計です！》
あっ、もしかしてえいちゃんってツンデレ？
《………》
喋らなくなっちゃった……いじめ過ぎたかな？ごめんね！えいちゃん！
それで、『再現者』の発動だけど、ＹＥＳで！
そして私は『影移動』を手に入れることが出来た。
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虚白 - オ モ シ ロ イ‼️ (2022年2月11日 17時) (
レス) @page3 id: 66fd9d0c2f (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - 飛鳥さん» ありがとぉ！嬉しいです！これからも頑張って書きます！(^o^ゞ (2019年5月12日 20時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥 - とても読みやすく面白いです！ これからも頑張ってください！(*^ω^*) (2019年5月12日 17時) (レス) id: 6873657524 (このIDを非表示/違反報告)
黒（noir） - トド丸さん» うわぁぁぁぁ！ありがとうございますぅっ！多少ばらつきがありますけど更新頑張りまぁぁぁっす！!щ(゜▽゜щ) (2019年5月12日 16時) (レス) id: db96c10a8f (このIDを非表示/違反報告)
トド丸 - やべぇ、こりゃ天才だぜ。文章書くの上手いですし、続き楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2019年5月12日 16時) (レス) id: 4ca7dc8e23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒（noir） x他2人 | 作成日時：2019年5月9日 19時
