私であり、僕でもある天使ゲーム その４♪ 【ぼくらシリーズ】

-蛇で、脅し- ページ26

花井)わしらは警察の者だ。


花井は警察手帳を見せて、背の高い男に、


花井)お前の名前は。


と聞いた。


？2)土屋祥一郎です。


花井)お前は。


？)前田満です。


花井)お前達、部長から何か命令されたろう？
あの老稚園に何かやれと。


祥一郎)そんな事ありません…。


ガチャ


貴)…。((チラッ
嘘吐き。
刑事さん、この人嘘ついてますよ。
目を見れば分かります。
僕は嘘付き大嫌いなんで…。


そのまま普通に出て来た三条。


花井)うっ？！


驚いたのは、その腕の先に居る2匹の蛇。


遠山)だ、大丈夫？
今、引き離すからじっとして…。


貴)あ、大丈夫ですよ。
この子達、(僕の事は)噛まないんで。


祥一郎)何だ、噛まないのか。
良かったw


貴)いや、僕の事は噛まないけど。
僕は命令すれば、普通に君達の事は噛むからね？
一応、軽いけど毒持ってるみたいだしw


花井)怖くないのか？


貴)あぁ、僕蛇平気なんですよ。
むしろ可愛い位で。
軽く命令して見ましょうか？
例えば…、ん〜…そこに居る人をちょっと脅すには十分な程の恐怖を与えられると思うんですけど…。((笑顔


祥一郎)すいませんでした！
命令されました！


祥一郎は、蛇のショックがよっぽど効いたらしい。


貴)こんなのでビビっちゃうなんて、近頃のヤクザって…。
ホント、日本は退屈でつまんないなぁ…。


三条が言うと、蛇は分かったとでも言う様にシャーと鳴いた。


祥一郎)老稚園でひと騒ぎ会ったら、発煙筒を投げ込めって。


花井)ひと騒ぎだと？
確かにそう言ったのか？


祥一郎)へい。


貴)よし、脅したし部屋戻ろう。
此処暑いから、蛇にはきついよねw


ガチャ


バタン


遠山)なんだかんだで三条って凄い人ですね…。


花井)そうだな。


＝Aside＝


僕は部屋の中で蛇と戯れていた。


貴)こっちの子はアルビノかぁ…。
こっちの子は結構強い毒持ってるね。
毒を持って無い子もいるんだ。
あ、ハブもいる。
マムシもいるなぁ…。


結構な種類の蛇が箱に入っていた。


貴)こんなに蛇を注文するなんて、東京都知事はよほどの物好きか？


ガチャ


瀬川)そんな事はないと思うぞ。


貴)あ、瀬川さん。


瀬川)どうやら、此処の蛇たちは、君にすっかりなついてしまった様だな。
君が見えない。


貴)まぁ、蛇に塗れてますので。
命令すればすぐに離れますけど。
皆、箱に戻ってくれる？


蛇がすぐに箱に戻る。


1匹残らず。


貴)僕は、噛まれないんですよ。


＊


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