天使と悪魔 (ページ40)

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放課後、乃亜に近くの商店街に連れて行かれる。

そこにある浴衣・着物屋さんに入った。

着物のいい匂いがするな……

乃亜「ねぇ！これどう？」

指さしたさきには白色の浴衣。

綺麗でかわいいけど……

「膨張色」

乃亜「あ……」

確かに膨張色。

だけど他にも理由があって、天使界の色に合わせてるみたいになったらまためんどくさいことになりそうだから。

そこにはちゃんと気をつけないと……

乃亜「んー、じゃあこれは？」

次は水色のかわいらしいやつ。

「でもわたし水色似合う？」

乃亜「んーーー」

あんまりこういう明るい色似合わない気がするんだよね……

乃亜「似合わん！」

「すんごい率直に言うやないか」

ということで水色は却下。

2人でうーん、と悩み続けて店内をぐるぐると回る。

似合う色でかわいいやつ……

あ、！

「これは？」

乃亜「おー！かわいい！」

紫っぽい紺色っぽい大人っぽいやつ。

乃亜「似合うと思うし、かわいい！」

結局一目惚れした浴衣を選んだ。

乃亜「Aは結局どっちが好きなの？」

「まだ決まってないよ……たぶん」

完全に決めたわけじゃないけど、やっぱり恭平のことは気になってしまう。

あんなことがあったんだから……

首元の絆創膏を触ってはぁ、とため息をつく。

乃亜「まぁお祭りでいい結果出るといいね」

「うん……」

早く決めないと2人にも失礼だもんね。

でもなんで2人はわたしを狙うんだろ……