天使と悪魔 (ページ35)

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恭平「……っ！A！」

「ん？なに？」

いきなり大きな声を出すから何かと思えば、わたしの首を指さす恭平。

なに？なんかついて……

「ああああああああああああ！！！！！！」

最悪だ！！！

キスマ……見えてる……

恭平「ちょ、声デカすぎ」

クラスのみんなはびっくりしてこちらを見るわけで、わたしは必死に首元を隠す。

やばいやばいやばい

これはやらかした

「どうしよ……」

恭平「……これ」

差し出されたのは絆創膏で、わざわざわたしに付けようとしてくれたから思いっきり避けた。

「自分でやるから！」

よし。

もし何か聞かれたら首擦りむいたって言おう。

乃亜「もー2人でイチャイチャしないのー♡」

恭平「は！？してへんわ！！」

なんでこのタイミングで来るんだよ！！

乃亜「あれれ？その首はどうしたのかなぁ？」

「っ、！ちょっと擦りむいただけやし！！」

乃亜「うふふ♡」

くそぉ……

乃亜はきっとイケナイこと考えてるぞ……

「ほんまにちゃうから！」

乃亜「ふーん？じゃあ大橋先輩とか？」

「ちょ、」

恭平「大橋……？」

「乃亜のアホ！！！」

乃亜「しーらない！」

最悪だ……

乃亜は本気で言ってるんじゃない……

恭平「おまえカズヤと……」

「違う！！！」

だいぶ恭平を説得したけど、なかなか痛いデコピンで終了した。

「いったいわ！！

わたしの大事な脳みそが台無しや！！」

恭平「誰が言っとんねん！！」