俺だけの天使 ３

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「そういや、今朝も、
Aちゃんからライン来とったわ。
ハートいっぱいの。
昨日の相談のお礼がしたいし、
今日も智洋くんに会いたいなハートって」


話しながら、
神ちゃんが洋服を脱ぎ始めた。


真っ白で、
見るからに触り心地良さそうな、その身体に、

どぎまぎして、目のやり場に困る。


「神ちゃん、今日もAちゃんと、・・・会うん？」


「どうしよっかな。
あんまり冷たくも出来ひんしな。
ご飯ぐらいならえっか」


胸がぎしっと痛む。

Aちゃんに嫉妬したんやない。


毎日一緒の神ちゃんが、
他の子と出かけることに、

俺、妬いてるんや・・・


「どした？のんちゃん。
そんな寂しそうな顔して」


「別に。
そういうわけちゃうし」


慌てて、ごまかす。


「のんちゃん、
顔、真っ赤やで？
のぼせたん？
それか、熱？」


神ちゃんが、俺のおでこに手を当てる。


ほぼ半裸で、こんなにくっつかれて。


心臓、壊れそう。


「なっ、なんでもないっ」


慌てて、その手を振りほどいてしもた。


「変なのんちゃん」


神ちゃんが、首を傾げてる。



その仕草にまで、
胸はきゅんきゅん鳴りまくり。


俺、ほんまにどうしてしもたんや。


新種の病気にでも、かかったんちゃうかな・・・

















それからというもの。

会社におっても、 どこにおっても、
神ちゃんのことばっかり考えてまう。


もう３週間、こんな状態。


忘れようとしても、

神ちゃん、

隣の部屋に住んでるし、
仕事でも交流がある。


それに何より、
毎晩のように、俺の部屋にやって来るねん。


毎日会うんやめへん？

て、今更、そんなん言われへん。


神ちゃんって宵っ張りやから、

毎晩、俺より後に寝るんやけど、


寝顔見られてる思うと、

最近、眠り浅くて、
例の、

天使の神ちゃんが俺に話しかけてくる夢ばっかり見るねん。


ほっぺやおでこ、

それに唇にも、

ちゅうされて、
夢の中では幸せやねんけど、


起きた後も、

夢との境界線が曖昧になってもうて、
困ってるねん。


だんだん追い詰められてきて、
現実世界でも夢ん中おるような、

ふわふわした感じで。

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