俺だけの天使 ３

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「今、俺の胸の中、望でいっぱい」


ともが、そんな可愛ええこと、
言うてくれて・・・


「ずーっと、俺でいっぱいにしといたる」


ふふって見つめ合うて、

腕枕して、
髪を撫でてるうちに、

ともが、珍しく、
俺より先に眠りに落ちてった。

寝顔、可愛い過ぎて、
どんだけ見てても、飽きひん。


「ほんま、きりないな」


おでこに、おやすみのキスをして、
俺も目を閉じた。


こんな夜が、毎日、続いたらええのに。


もう、帰したくない・・・



















日曜の夜、
重岡先生の自宅に招待された。


今日はみんなですき焼きするねん。


頼まれた材料買い込んできた。


ともがインターフォンを押したら、
まるで自分家がの如く自然な感じで流星が出て来て。


玄関上がってすぐの、
和室に通してもろた。


この部屋に、とも、一昨日は泊めてもろてんて。



和室と続いてるキッチンで、

エプロン付けた重岡先生が
料理をしてくれてる。

白衣着てる時は、
落ち着いて大人っぽく見えんのに。


「うわあっ、焦げたっ！
あちっ、あちちちちっ」


あたふたして大騒ぎ。

印象が違い過ぎて、
びっくり。


ともが慌ててキッチンに入ってく。


「しげ、手伝うから、一旦落ち着こ」


「かぁみちゃぁん！
俺も流星の、胃袋掴みたいのに、うまくいけへんねん」


ぐすんって、鼻を啜る音。


「大丈夫。一緒に作ろな」


「神ちゃん、教えてくれる？」


「もちろんやで？」


ともと重岡先生、
彼女二人のやりとり、微笑ましい。


流星が、

ほんまにほんまに、
俺の恋人、可愛ええねん、

惚気んのも、うなづけるな。


リビングで飲み物やつまみの用意しつつ、
流星が、


「雨降って地固まったわけやね。
望、一晩で顔つき変わったな。
男っぽなったいうか。
さては昨夜、遂に、
願いなかって・・・」


目の前のキッチンにいる彼女たちの存在なんか、
気に留めずでっかい声で言い出したから。


足、踏んづけて黙らせったったし。

ほんま、何言うか、分かったもんちゃうわ！










２組のカップルでの夕飯。

酒も進んで、
俺も、段々、重岡先生とも打ち解けてきた。

流星は、ほんまにほんまに、
重岡先生にでれっでれ。

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