俺だけの天使 ３

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「そら。
望から来て欲しいんちゃうの？
神ちゃん、内心は不安がってる思うで？
高校生ちゃうねんからさ、
大人のひと月は長いわ・・・」


いつになくマジな口調の流星。

急に不安なってきた。


薄々、気付いてはおってん。


・・・やっぱ、俺からいかなあかんのよな。

そうよな。


男相手どころか、
女の子とも経験ないなんて。

昔からの知り合いの、
流星にさえバレるのはカッコ悪いしな。


「そうやんな、大人やもんな、俺ら。
けど、神ちゃん、いつもニコニコしてて、
とてもやないけど、
不安そうには見えへん」


「んー、神ちゃん、本音隠しそうやし。
そこは俺には分からへんけど。
嫉妬心とかも見せなそうやん？」


流星の、
俺より、ともについて分かってそうな口ぶりに、
内心、もやもや。


フリーデザイナーのともへの、
デザイン外注担当してるん、流星やねん。


「俺ん方が、不安でいっぱいやっちゅうねん。
昔っからやけど、
とも、女の子にめっちゃモテるんやもん」


つい、気ぃ、抜いて、

流星の前で、

とも

呼んでもうたやん！


「やっと名前で呼ぶようなったんや。
望にしては進歩やな」
　

褒められてる気ぃせん。


「えっ、ええやんか、そこはどうでも」


「なんや、結局、惚気られてるだけ？
望、すっかり骨抜きにされてるやんか。
神ちゃん、さぞかし可愛ええ恋人なんやろな」


あかん、照れてしもて、ほっぺたも耳も熱い。


「流星のあほ。
俺、本気で悩んでるねんで！」


「分かった、真剣に相談乗る。
の前に、これだけ教えて。
なあ、どっちが猫かて、
なんとなく決まったん？
それとも、神ちゃんに、
僕は猫ちゃんです、て、
告白でもされたん？」


流星が何言うてんのか、
頭ん中、はてなでいっぱい。


「神ちゃんは確かに猫みたいやな。
俺は猫とは言われへん。
犬って言われる」


「望・・・・
冗談はいらんて」


「？？？」


「もしや、マジで、意味、通じてへん？」


「流星が日本語喋らんからやろ」


「さっきかられっきとした日本語話してるわ。
つまり、猫はウケってこと。
望が、神ちゃんは俺の彼女や言うてて、
神ちゃんが否定しいひんいうことは、
つまり神ちゃんの方がウケってことなるやん？
てことは、望は必然的に、タチ。
なら当然リードせなあかんねん」

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