俺だけの天使 ６

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流星と姉ちゃん、予想以上に気が合うみたいやな。


うちの姉ちゃんが偏見ないんは知ってたけど、
認めてもらえるって、
こんなに嬉しいもやねんなあ・・・

















車出してくれる重岡オーナーのマンションで待ち合わせ。

出発する前に、実は、すったもんだがあってん。


浮気を疑った神ちゃんが、
泣いて部屋を飛び出して、

重岡オーナーが追っかけてって。


結局、神ちゃんの勘違いやったらしくて、
誤解が解けた後は、

いちゃつきっぶりがヤバい。


重岡オーナーって照れ屋やし。真面目そうやし。


やから、あからさまにベタベタするわけちゃうねんけどさ。


二人の見つめ合う空気感がもうな、なんていうの？


溶けかけのバニラアイスみたいなんよ！


神ちゃん、甘え上手やねんなあ。


シャイな重岡オーナーをうまく操縦してる感じ。


重岡オーナーも、照れつつも、
そんな神ちゃんにデレっぱなし。


重岡オーナーって、度を超えてピュアそう。


二人、どこまで進んだんかな。


この初々しい感じやと、
まだ何にものはず！


重岡オーナーがオオカミになれるとは思われへんもん。



可愛い付き合い、微笑ましいし、羨ましくも思う。


なんてな！


思ってた俺は、とんだ間抜けやってん。



キャンプ場の山に入る前に、
業務用スーパーに寄って、食材を調達。


キャンプって準備段階からもう楽しいよな。


神ちゃんが、
お菓子買いたい言うから、

彼氏二人と分かれて、
二人で物色。


みんなで食べる分と自分と流星の。
ささっと決まったけど。


神ちゃんは真剣に悩んでる。


こうなると長いねん。


「神ちゃん、まだ決まらんの？」


「うん。
もうちょっと考える。
３００円までにしたいねん。
のんちゃん、先に戻っとってええよ」


小学生みたいな神ちゃんを置いて、
彼氏二人の姿を探したら、

日用品の通路におる。


流星と重岡オーナーって、

ぱっと見は全く合いそうにないのに、

親友やねんな。


仲良さそうな様子は、
こうして俯瞰で見ると、爆イケ。


自慢の彼氏やあ・・・


見惚れとったら。


「なあ、流星、今日の部屋割り、いつ言い出す？」
　

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