俺だけの天使 ６

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「りゅーせーな！オオカミ！」


「そうそう、オオカミんち」


ほんまのオオカミになりかけてたで。


って子供には、まだ早いな！


「のん、ほーりゅーやめたん？
りゅーせーと、結婚なったん？」


子供の質問に真っ赤なって焦ってまう俺。


「望！ほんまにっ？！」


やっぱりな。

姉ちゃんもセットでついてくるわな。


「姉ちゃん！声でかい！おかんらには内緒にしてや？」


「分かってるって！」


嬉しそうに笑うてるけど、
絶対、分かってないやろ。


「姉ちゃん、流星、気に入ったん？
あんな怪しい人物、
なかなかおらん思うねんけど」


「ふっ、望、自分の彼氏に厳しいねんから。
蓮がな、オオカミさん、やたら気に入ってるんよ。
ポケモンパークのお礼せなあかんね」


また、みんなでご飯でもとか、
なんなら、
姉ちゃんち、おいでとか、

言い出す勢い。


「俺からするから！
俺な、姉ちゃんと喋ってる暇ないねん。
今からみんなでキャンプ行くから」


「みんなって？」


「神ちゃんと神ちゃんの彼氏と、流星」


「へえ！ええやん！ダブルデート！」


最初はあんなに流星を値踏みしてた割に、
この変わりよう。


「なんで姉ちゃんが嬉しそうやねん。
俺、急ぐねんて。
姉ちゃん、またな」


慌てて自分の部屋戻って、
バタバタと荷物の準備。


なる早で頑張って準備終えて、
バタバタと外に出たら。


家の駐車場の隅っこで、
姉ちゃんと流星が話してるねん！

蓮も、流星に会えたん嬉しいんか、にこにこしてる。


流星の手ぇ引っ張って、


「りゅーせ、のんと結婚してんやろ？
なら、蓮ともシンセキ！」


爆弾発言。


無邪気な子供って、怖い。


「そやな。
俺にとっても蓮は甥っ子やな」


「オイッコ？」


「シンセキな？」


「うん！」


蓮は大はしゃぎで、
次はどこに行くか、流星と約束してるねん。


「流星、お待たせ」


何気にちょっと緊張するわ。


流星が俺の方を見て、目を細めた。


眩しいだけなんかもしらんのに。


鼓動は正直で、きゅんとなる。


「姉ちゃん、ほなら、行ってくるから」


「藤井さん、よろしくお願いします」


「はい。責任を持って」

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