俺だけの天使 ６

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これ以上は、ヤバい。


ガクガク震える身体。


怖さのせいか、感じてるせいなんかも分からへんし、
自分では抑えられへん。


「望、可愛えな。
望もええ匂いする。
俺の好きな匂い」


髪を撫でられて、首筋にキスされる。


さっき、俺がしてたように、
すんすん、匂われた。


俺、自分の気持ち赴くまんまに、とんでもないことしたんや。


今更、恥ずかしい。


「流星、もう終わりして？
明日キャンプやから、
俺，体力ないし。
フェス暑かって疲れてん」


「苦しいけどな。
明日早いし。
楽しみは後にとっとくか」


「後もなんも、あかん」


「彼氏やのに？」


「彼氏でも！」


「まいったな、どうしよか、この子は」


ぎゅっとされてて、流星の顔、見えへんから。


どんな気持ちなんか、分からへん。


俺のこと、嫌いにならんといて。


追いかけられて、
甘やかされる、

こんな幸せ知ってしまったら。


手放すのが、怖くなってしまうやん・・・












息苦しい。


窒息するかも。


ずっしりした重みで目が覚めた。


えっと、ここ、どこやったっけ。


あっ！


流星んち！


てことは・・・


「流星っ！どいてっ！」


長い手足が身体に絡みついとって、
何なら羽交締めにされとる。


「んー、眠・・・」


当の流星は、まだ半分夢の中。


一旦、目を開けたのに、また閉じてく。


寝てる顔までカッコええとか何なん。



「寝るな！もう朝！
キャンプ！」


「ん、あ、望、おはよ」


ふわあって、豪快なあくびしてる。


「どいて！重い！」


「ごめんごめん・・・」


謝る割に、また目を閉じて、すうって寝息たてだすねん。


「て、また寝てるやん！
寝てる顔もイケメンとか、なんなん。
なんかムカつく」


あ。心の声、漏れてもうた。


流星、寝てるはずやのに。

目を閉じたまんまで。


「・・・ふ、望の寝顔はブスやったな」


ちょっと笑って言うてる。

くそお。


「朝から悪口言うなし！」


「そのブスな顔も愛おしいけどな」


流星がやっと覚醒したっぼい。


そいで、俺のブスな寝顔を思い出したんか、笑い出してんで？


信じられへん。

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