俺だけの天使 ６

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「なんでそんなこと分かるん？」


「そら、好き同士やねんもん。
当たり前やろ？」


「・・・そっか、な」


「望はまだ神ちゃんが気になる？」


「ちゃう！
そういうのやなくて。
流星、怒ったらあかん」


「ごめん、
妬いてまうんは、
自分でコントロール出来へん」


「神ちゃんには妬く必要ないん。
俺と神ちゃんは、
立場いうか、立ち位置いうか、一緒やもん。
その、彼女的なポジション、でええんやろ？」


勇気いる質問やったんやで？


「望が彼氏なわけない」


一笑にふされるなんて！


「ひどっ、笑った！」


「膨れても可愛い。
おいで？」


「え、・・・？」


「いつまでもドアの前におるわけいかんし。
望、もう立ってられへんやろ？」


流星に手を引かれて、
ベッドの上へ・・・


爆発しそうな胸。


流星が俺の緊張をほぐすように、
優しく、指と指を絡めてくれた。


惹かれてゆくのが怖かった。


流星の沼に落ちて、二度と戻ってこられへんのが。


けど良いんや。


ずっと溺れてても。


「俺のこと、流星の恋人にして」


素直に言えた・・・














差し込む朝陽。


意識がふわふわしとって、
夢と現実の間を行き来しとる。


流星の腕の中って、
なんでこんなに満たされるんやろう。


幸せやあって、つい呟きたくなる。


その髪にも、頬にも、指にも、ずっと触れていたい。


触れられてたい。


「望、起きてるん？」


流星の声に、夢やってんや、て、気付く。


境界線が曖昧。


「あれ、夢やった？
今、起きた」


「笑てるから、起きてんのかなって」


「俺、笑ってた？」


「うん」


流星、笑い、堪えてる。


「また、寝顔ブサイクとか、
言わんといてや！」


「ブサイクな望も可愛い」


「悪口やで！」


むうって膨れたふりして、
後ろ向く。


「ごめん、機嫌直して？」


流星が背中から抱きしめてくれるん、待っててん。


首筋に、唇、押し当てられて。


昨夜、ざんざん愛されたのに、
また、熱持ちそう・・・


「なあ、流星、さっき俺が寝てる時、
ほっぺたにキスした？」


「うん、したで？
ほっぺだけやないけど」

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