俺だけの天使 ６

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「内緒に決まってるやん！
流れ星、瞬間移動やからな。
なかなかお願い事は無理そうやけど。
ずっと祈りつつ歩いてたらいけるかも」


「やばいって、その可愛ええん」


「やから！もう言わんとって！
流星はどんなお願い事あるん？」


「望が秘密にするなら俺もそうしとくわ」


「えっ・・・」


俺は言いたくないけど、
流星のお願い事は知りたい。

ここはジレンマやな。


「嘘嘘。
望とずっと一緒にいられますように。
望を幸せに出来るような男になれますように」


さらっと、何気なく言う横顔。


視線に気付かれるんは無理やけど、
目に焼き付けたいから、盗み見る。


「ん？どうした？」


結局、バレたし。


「べ、別に！なんも見てへん！」


分かりやすい嘘ついて駆け出そうとしたら、
流星に、腕掴まれた。


「望、坂道危ないから」


「ご、ごめん・・・」


「心配かける子やな」


恋人繋ぎするんも自然。


ずる・・・


でも、嬉しい。


ほんまは、こうして欲しかってん。


よう甘えんかったけど・・・


勇気を出して、ちょっぴり強く握り返してみる。


隣で流星が、頬染めたん、分かって。


年上やのに、なんか可愛い。


まだまだ知らん顔いっぱいや。


流星のこと、もっと知りたいな・・・








しばらく歩いて、高台に到着。


手を伸ばしたら落っこちてきそうな、無数の星に包まれる。


「すご・・・空がこんな近いん、俺、初めてかも」


思わず、呟いてた。


「ほんま、吸い込まれそうやな」


「なあ、流星、ちょっと怖いから、手、ぎゅっとしててな。
離さんといてな」


「なら、こうしとこ」


流星が俺の後ろに回って、
背中からふわっと抱きしめてくれる。


俺の肩に顎乗っけて。


照れるけど、守られてるって感じて、嬉しい。


「望、これからも、いろんな景色、二人で見ていこうな」


「うん、約束やで。
流星、浮気したら許さん」


「いきなし、なんで浮気が出てくるん」


「いきなり思い浮かんだの！」


「するわけないやん。
望に出会った日から、
望しか見えてへん」


「え・・・？」


今、なんか凄いこと聞いたような？

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