イジケ虫 ページ45
"おはよ〜"
朝から別の撮影があって
7人での雑誌の撮影にギリギリの時間に楽屋入りした
トニセン「おはよ」
楽屋の中ではトニセンが打ち合わせをしていて
剛くんたちの姿はなかった
長「カミセンはね、衣装合わせしてる」
坂「お前も荷物置いてメイク行ってこいよ？」
"はぁ〜い"
年上2人の言葉に返事をしたら
3人はまたすぐに打ち合わせを再開させる
みんな忙しそうだなぁ…
三「あ、いのりおはよ！」
楽屋のドアが開いて健くんが顔を覗かせた
衣装合わせが終わったのかと
なんでもないような話をしようとしたら
森「健、衣装さんが呼んでる
あっ、いのり、おはよ
ほら、行くぞ」
剛くんに連れられて行ってしまった
・
・
・
メイクも終わって楽屋には私だけ
衣装合わせもメイクのときに一緒にやってもらった
…………こんなだだっ広い楽屋に一人ぼっち
…寂しい
みんないつ戻って来るんだろう？
ふてくされて私はおやつのチョコをかじる
井「いやぁまさか衣装が届いてないとはね(笑)」
岡「代わりに渡されたのが
パツパツで入んなかった(笑)」
三「それはお前がデカすぎなだけ！(笑)」
長「いのりごめんね〜、お待たせ」
6人が戻ってきた
……嬉しい
でも今までほったらかしにされた分
そんなあっさりと口なんかきいてあげない
坂「どうした？体調悪いのか？」
何も言わずにチョコを食べる私に
まぁくんが心配そうに声をかけてくれる
岡「たぶんただ拗ねてるだけだよ」
なんでそう准くんは私のこと分かるのよ…
井「なにそれ、可愛すぎだろぉぉぉぉ(笑)」
"ぅわっ！！！"
小動物でも可愛がるように
イノッチがわしゃわしゃと私を撫で回す
岡「ごめんね、衣装のトラブルがあって
バタバタしちゃった」
かくして私のイジケ虫は早々に姿を消しましたとさ
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作者名：かなやん。 | 作成日時：2017年11月8日 10時
