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プロローグ ページ1
「危ない！！！！」
誰かが叫ぶ。
その日は、災難だったという他ないだろう。
ブレーキが効かなくなり、暴走したトラックが僕を含め4人が歩いていた歩道に突っ込んだ。
そこにいた誰にも非は無い、不慮の事故だった。
幸い、僕が反射で突き飛ばした2人の幼い子供は助かったのだろう。
「おにいちゃっ、、、おにいちゃん！！！！！！」
朦朧とした意識の中、僕のことを必死に呼び止める声が聞こえてきて、
その時何となく「あぁ、死ぬのだな」と思った
猫が死期を悟るように、僕ももう長くないのだと本能で理解してしまった
不思議と痛みは感じない。
ただ1つ心残りがあるとすれば、
もう少し長く生きていたかったな、というごく普通の願い。
こうして、享年15年。
わずか高校1年生という若さで瀬戸 優里の人生は幕を閉じた。
………………………はずだった。
続く
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作者名：渚 | 作成日時：2020年6月25日 17時
