8 ページ10
＿＿＿＿どこまで覚えているの？という質問に対して覚えていないことを全て挙げて言った。
どんな授業を受けていたのか、時間割がどうなっているのか、学校の施設や地形や名前…この世界の仕組みなどなど…
"覚えていない"というより"知らない"のだ。
それも当然、ゲームの大まかな設定なら設定集を買えば知れるかもしれないが、"未設定"……ゲーム式に言ったところの"クラスメイト(モブ)の名前"などの詳細の詳細の詳細設定なんて運営でもあるまい…知る由もない。
＿＿＿＿しかも私の知るツイステッドワンダ一ランドと少し訳が違うときたもんだ……
突っ伏した体制から仰向けに寝そべり、視線だけグリムの方へ向ける。
「ねぇグリム、『私』名前なんて言うの？」
名前を知っとかなければ何かと不便だろうと思い聞いてみるとグリムが口を大きく開けている。
「そんなことも覚えてないのか！？」
当然私は『監督生』の名前を知らない。
恐らく日本名…なのだろうかとは思うが…
「A、俺様の子分だゾ！」
＿＿＿名前まで同じやないかい！
顔も姿も声も名前も同じ…ここまでくると凄いを通り越して逆に怖い。ホラー的な、心霊的なものを感じる気がする。
「Aか。うん、わかった。」
動揺を隠しきれないがとりあえず返事をする。
＿＿＿この後どうしようか…
学園長が付けてくれたであろう暖炉の炎を 寝そべりながらジッと眺めている。
＿＿＿＿そういえば………
「ねぇグリム、連続愉快犯って何？」
「ん？あぁ、最近他寮でなりすましとかの悪質なイタズラをされる事件が多発してるらしいんだゾ」
「＿＿＿それで私を連続愉快犯と間違えたのかあのカラス……」
失礼な…と小声でボヤく私を見てグリムが口を開ける
「でもたぶん、それお前のことなんだゾ」
＿＿＿＿＿ぱーどぅん？？？！！？
まさか、連続愉快事件を転生前の『A』がしていたとでも！？
いや待て、でも今の話聞く限りでは大いにありうる…！
ヤダもう私学校行きたくなくなってきた…！！
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←7
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名無しの権兵衛 | 作成日時：2020年9月6日 4時
