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＿＿＿＿あれから説得すること数十分、学園長にひたすら
「私部分的に記憶喪失かもしれないんです！」
を繰り返し叫んでいる。
まったくの記憶喪失で通そうと思ったが、私は彼らのことを微々たるものだが知ってしまっている
知りうる限りの真実を話そうにも「あなた達は本当はゲームの中の人なんです。」とか本人たちを目の前にして正直言えないしそれこそ絶対に信じて貰えない気がする。まず私だったら信じない。
ならもういっその事、覚えてることと覚えてないことで通そう！それがいい！という結論に至った。
そして粘ること数十分、何とか信用してもらうことに成功した。
初めてお客様を相手にする仕事をしていてよかったと思えた…
まあ、信用と言っても『信用：疑念＝4:6』っていう割合だとは思うが、とりあえずはそれでもいいんだ。転生した初日にお縄につくかもしれないこの危機的状況を打破できるならもうホント。
話し込んでいるうちに広間のソファーに腰掛けていた学園長が渋々口を開く
「色々と引っかかる点がありますが、貴女の言い分はわかりました。う゛ーーん、まあでもねぇ？監督生さんの事ですから？嘘という可能性もあるんですよね〜？」
「……………………………」
＿＿＿＿ジャックくんの時からチラホラ思っていたが、『監督生』は一体どんな子だったんだ。何故そこまで皆からの信用性がないんだキミは…
心の中で頭を抱えながら、とりあえず私の目だけでは限界があるためこの世界の情報を学園長に聞いてみることにした。
「先生、私はどんな子でした？」
その質問に学園長が目を丸くする。
「監督生さんですか？？そうですねぇ…、明るく元気で可愛らしく……＿＿」
＿＿＿おぉ、思った以上に夢小説寄りの監督生じゃないか…！
校長から出る言葉に夢のスクールライフ妄想を膨らませ ニヤける顔をバレまいと片手で少し隠す。
「それから〜…」
＿＿＿それから！それから！？
「自意識過剰、唯我独尊、世界で一番自分が可愛いと思っている所謂勘違い系腹黒気質の構ってちゃん。ですかね！！」
＿＿＿ん？？？？？？
「すみません後半よく聞こえませんでした。なんて？？」
「いやだから、そうですねぇ…若者言葉だとなんと言うんでしたっけ？…えーーー、そう、ぷりっ子」
＿＿＿それを言うならぶりっ子な！！
学園長から発せられる言葉に若干意識が飛びそうになる
それはいつもの面白くないジョークですよね先生＿＿＿＿！？
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作者名：名無しの権兵衛 | 作成日時：2020年9月6日 4時
