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＿＿＿＿学園長曰く、どうやらオンボロ寮のどっかの床が抜けたからその確認と補強工事の事についての説明だとか……
私としては「こんな朝っぱらから？？？」と思ったが、どうやらその思いは顔に出ていたらしく学園長が「私見ての通り忙しいんです！今日だって寝る間を割いてきてるんですからね！」とプンスコ怒り出した。いい歳してるのであろうがそんな姿も愛らしい。
「で、どこに穴が空いたんです」
「え」
そうだった、悠長なこと考えてる場合じゃない！穴だ！
「あ〜…あの穴ですか？グリムと一緒に直しときました！」
苦しいッ！！苦しいッッ！！！
皆まで言わずとも言い訳が最強に苦しいことくらい自分が一番よくわかってる！！でもこれしかでてこない！！
羞恥と不安で学園長の顔が見れずにいると誰かが笑っている。
ん？いや待て これ学園長が笑ってない？さすがにバレた？
そう思い、意を決して学園長の顔を見ると…＿＿
「 引 っ か か り ま し た ね 連 続 愉 快 犯 ！！」
などとドヤ顔で私に向かって指をさしている学園長。
何の話だ？愉快犯って何だ、色々おっついてないぞ？
「私は監督生さんから床に穴が空いたなど聞いてません！私が今日来た目的は監督生さんに寝起きドッキリをしようと立ち寄っただけです！！」
うッッッッ……………
うぎぃいいぃいいいいッッッ！？！
カマかけてきやがったこのカラス野郎…！！！
小癪なァアアｱﾞｱﾞ!!!!!
しかも立ち寄った理由が寝起きドッキリって何！！キミたちそんなフレンドリーな関係なの？！！！
「連日の生徒なりすまし事件は貴方の仕業だったんですねっ！この命知らずさんめっ観念なさい！ 」
仮面の下からのぞかせる黄色の丸いお目目を釣り上げてオシャレなステッキを顔の前に突きつけられる。
＿＿＿やばい！！
何がやばいって、私の知りえぬところで色々と違う方向に勘違いされててやばい！！
連続愉快犯ってなんだ！？連続どころか一連も愉快なことしてないぞ私！
いやある意味今の私は大分愉快ではあるが…！！
どうしよう！
どうすれば！？
混乱と焦りで言葉が上手く出てこない私がとった行動は……
抜けていた腰に力が入るようになったのを確認した私はその場で両膝をつき、両手を膝より前の床に着けて頭を下げた。
そう…言わずもがな Japanese DO・GE・ZA
「なんの真似です？そんなことしても見逃しはしませんよっ！」
「わたし……本当は！！＿＿＿」
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作者名：名無しの権兵衛 | 作成日時：2020年9月6日 4時
