悪女監督に転生！？ (ページ4)

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＿＿＿＿部屋の扉を開け廊下に出ると窓から雪が降っている様子が伺える。

どおりで肌寒いわけだ。今は冬なのだろうか？

いや、普通に考えて雪降ってるし寒いしでさすがに冬なのであろうが…問題はこれはホリデー前？ホリデー後？いつの時間軸なんだ？

もしかして2年3年経っててもう既に推しもとい先輩方卒業してるとかないよね？！
ウッホホイ！こりゃハッピーイケメン逆ハースクールライフが開幕早々危ういぞ〜！！？

色んな意味でドキドキしながら趣きありまくりの廊下を進み、階段を降りて散策(※迷子)しているとよく見るホーム画面の広間にたどり着く。

ジャミルぱいせんが言っていたが確かにこりゃ趣きありまくりだな！20数年住み慣れた我が家と比べると本当にそう思うわ！私の布団が恋しい！

開始15分で若干ホームシックになりかけてる自分を落ち着かせ、とりあえずソファーにかちつけられていたコートとマフラーを装着して寮の外に出てみる。

「うわーー…さっびぃ…息白いし雪も積もっとる。うちの近所じゃ雪つもらんからなぁ…」

手入れがされているか怪しい草木に、群がるカラス、どこか墓地を連想させるような薄気味悪い景色を辺り一辺見渡すと恐る恐る足を踏み出す。

普段なら絶対こんな時間に起きてないな〜と思いながらもまだ薄暗い明るさの中、ザクッザクッと雪の踏み固められる音だけが耳につく。

そして進むにつれ嫌でも目に入る建物…
そこに映るは広大な地にそびえ立つ名門魔法士学校『ナイトレイブンカレッジ』

それは私の目に鮮明かつしっかりと映っていた。

＿＿＿＿"これ"は紛れもなく『本物』だ。

嬉しいやら幸せやら、こんな奇跡あるんだと驚いてる反面、これは異世界転生なのか？私の家族今何してんの？ていうか私のtwstのデータ残しといてよ？など興奮と混乱の狭間で自分の中にカオスフィールドが展開される。

『外に出てみれば全てがわかる』と思い何も考えず外に出たものの現状、結局のところ何もわからない。

かろうじて分かることがあるとするなら、私の頭では処理しきれないことが私の身におきていることくらい。というか、今私に突きつけられている現実はこのミジンコサイズの脳には些か容量が大きすぎる。キャパオーバーもいいとこだわ。

置かれてる状況に追いつかない頭でボケッと学園の方を眺めていると後ろからどこか聞き覚えが聞こえる＿＿＿＿＿＿

？「監督生が早起きだなんて珍しいな。お前も朝練か？」