【d!】転生したら個性豊かな吸血鬼達に愛される吸血姫になってた件。 (ページ10)

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zm「でもその逸材が吸血鬼になるかは分からへんやろ？逃してる場合もある。「その逸材が一流の吸血鬼になった暁には、現存する吸血鬼全てを支配する王となる」…なんて言われてるしな」
『あの、どうやって吸血鬼になるんですか』
zm「秘密や。たまたまその条件を満たして吸血鬼になってしまった、所謂俺みたいな奴はもう仕方ないけど、そんな軽々教えられるものではないんや。生きたいがためにみんながみんななってもうたら大変やろ？」
『確かに……』

「もとは人間だった」？偶然吸血鬼になった…って言ってたけど流石に嘘だろう。
とにかく、吸血鬼という生物に大きな秘密があるということは分かった。
まあ、私には知らなくてもいいことに違いないけれど――。

zm「ほら行くで」
『あっはい…』

ゾムに連れられて、私は早速この館のトップへと会いに向か…うはずだった。

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【現在Aが理解している現状】
○この館・私の境遇について
・この館には１４体の吸血鬼が居る。
・その中のひとりに、吸血鬼の中でも圧倒的に強い者が居る。
・緑色のパーカを来た男の名はゾムである。
・私は館に入った為死期が早まるが、死んで吸血鬼達に血を飲まれるまでは姫として大切に扱われる。
○吸血鬼の生態について
・吸血鬼界には２種類居る。
人間から吸血鬼になった者と、生まれた時から吸血鬼の者だ。
・人間に比べ能力が圧倒的に上がっている。
・血は飲まなくとも生きれるが、血を飲むと気分が良くなるので飲む。
※全く飲まないのを約１ヶ月続けると、動きが多少悪くなるらしい。その後の悪化は無い。
・人間界の食べ物も食べれる。
・余程強い吸血鬼じゃなければ、根っからの吸血鬼が人間に扮すのは難しい。
○逸材について
・１００年に一度、人間界に逸材が生まれる。
その逸材が偶然にも吸血鬼になり、腕を磨き一流まで強くなれば、吸血鬼界を支配する王となる(と言われている)
人間のまま生を終える
確定で新しい逸材が生まれる。

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