ゲームの転生者の歩む道[オリジナル] (ページ27)

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21セーブページ27

『くそっ…』
すぐに体勢を立て直そうとするが、侑菜のレールガンで射抜かれる。
次に目を覚ますと、自分の死体が目の前にあった。

『あの本僕が使えないとかあるのかよ…』
まぁ、鈴は本がなければほとんど無力って事が分かったから良いか。それにしても、美空と愛より立場上あいつらは上なはずだよな？あいつらの方が簡単に倒せそうだけどなぁ。
自分の死体に触れる。侑菜と鈴が合流する手前に戻る。

侑菜「ま、また？もう侑菜疲れたんだけど。そろそろやめよ？今やめればまだ引き返せるよ？」
侑菜の足音と声が響く。

侑菜の足音が止まる同時にレールガンを撃つ音が何発か聞こえる。僕には一発も当たらなかった。多分、暴発か鈴に場所を知らせたんだろう。

鈴「動かないで」

『……』
ゆっくり後ろを向き、手を上げると、鈴が本を構え、立っていた。レールガンの音は鈴の足音を消すための音か…

鈴「終わりだよ。ナイフを置いて」
まだ、侑菜は合流していない。そして、この距離でのレールガンは鈴も巻き込むから撃たないだろう。ナイフを置くふりをして、腹部を切る。

鈴「ぐっ」
鈴が倒れると鈴の本を奪い取る。

侑菜「鈴…！」
侑菜が、鈴に駆け寄ってくる。万夫不当を使い、侑菜に近づく。侑菜は僕に目もくれずに鈴に駆け寄り、必死に名前を叫ぶ。侑菜の落ちているレールガンを拾う。

侑菜「一石二鳥！」
侑菜が叫ぶ。それと同時に、レールガンが爆発する。すぐに、投げたが、破片が飛び散ってくる。これは、仲間へのSOSにもなったな…まずい。煙が晴れた後、そこに立っていたのは侑菜一人だけだった。

侑菜「何で、やめようよ。もう。疲れたよ」

『急になんだよ…』

侑菜「何でこんなことする必要があるの！私達が何したって言うの？…ねぇ。やめようよ。きっと、貴方もこんなことは願ってない。侑菜ならわかる」

『は？願ってないって…僕は、思ったことをそのまんましてるだけで…』

侑菜「じゃあ、何で、レールガンを撃つ時すぐに撃たなかったの？何で、そんなに苦しそうなの？引き返せるよ。まだ、貴方の、君のその能力で」

“俺は、見なきゃ行けない。これは宿命。仕方の無いことなんだ。今更引き返すことは出来ない”

“あいつの死んだ理由を探すんだ。計の所に行かなきゃならないんだ”

“引き返す必要なんて無い”

侑菜の腹部を思い切り刺し、首をかっきる。