ゲームの転生者の歩む道[オリジナル] (ページ19)

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15セーブページ19

美空「…は？」
美空が驚いた表情で僕を見る。
3回目からは流石に違和感どころじゃすまないか。

美空「繰り…返してる？」
答えにまで辿り着いちゃうか～。まぁ、どうせやり直すかなんかすれば忘れるしいっか。

『正解。僕は、僕の能力で繰り返してる。何度死んでもここに来る』

美空「な、何言って…だって、それじゃあ、僕達勝てないじゃん…そ、それに、計が僕達でも勝てるって」
頭を抱えて美空がそう言う。

『うん。勝てるよ。僕が諦めるまで殺さないとだけど』

美空「僕そんなの聞いてない！！計は…計はお前の能力は無いって…」
美空が震えながらそう言う。その場に膝をつきながら、頭を抱えている。

美空「何で…じゃあ、紗輝も春も殺されたのって」

『僕がやり直したからだね』
美空が泣き崩れる。

美空「僕が…お前なんか助けたから…」
その言葉でなぜかズキズキと胸が痛む。耳鳴りが僕を襲う。

？「こんなことになるならあのまま助けなきゃ良かった！」
ノイズと共に誰かの声が脳内再生される。

『誰…だよ』
思わず、そう呟く。さっきから何なんだ。僕と小学生時代のいじめに何の関係があるんだ。
頭を左右に振り、痛みが治らないまま、美空の方に行く。美空にもう少しで辿り着くと言うとき。

愛「美空に触るなぁぁぁ！！」
愛が思い切りフライパンをこちらに投げてくる。
愛が投げたフライパンは俺が避けなかったとしてもあたらないところにとんでいった。

美空「愛…？」
愛が美空が持ってたナイフを奪う。

愛「美空のせいじゃない！美空のせいなわけない！あの二人を殺したのだって自分の判断でしょ？！」
ナイフを僕に向けたまま愛がそう叫ぶ。先程の頭痛がまだ続いているせいで愛の言葉があまりきこえない。

愛「うちは、正直どうでも良い…あの二人の死は。親友でも無ければ友達なのかも分かんないくらいの存在だったし。クラスメイトって感じだった。只、これからお前ちゃんはうちの親友も殺そうとしてる。そんなの、見過ごせるわけ無いでしょ」
再び、愛が僕の前に立ちはだかる。それと同時にまた頭の中にノイズが走る。

？「友達だろ！見過ごせるかよ！」
まただ…お前はなんでいつもそんなポジティブ何だか。自然に笑みがこぼれる。あ、なんかこの感覚懐かしいな。
そんなことを思いながらナイフを持ち直す。

『皆同じ場所に送ってあげる』
そう言い、思い切り地面を蹴る。