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7セーブ ページ9

紗輝「分かった。だからそいつだけは」
紗輝が言い終わる前に紗輝との距離を縮めてナイフを振るう。ナイフは脇腹に当たる。

紗輝「う”っ!…おまっ!」
紗輝が脇腹を抑えながら膝をつく。

『僕の勝ちみたいだね』
紗輝に一歩一歩近づき首にナイフを当てる。

『楽しかったよ。ありがとう』

紗輝「…ははっ!お前もいっしょにな!」

『なっ?!』
紗輝の投げたナイフが左腕をかする。

紗輝「何が、楽しかったよだよ。俺は、俺らは、てめえの遊び道具じゃねぇんだよ!」
そう言って思い切り距離を縮められる。ナイフを振るわれるが、何とか避ける。
紗輝には癖がある。それは、ナイフを振るうときに次に振るう方向に体を動かしすぎてしまう事だ。

紗輝「俺は!どんなにいらない奴だって思われてても!あいつらは!ちゃんと俺を見てくれて!必要としてくれたんだ!だから!殺させるわけにはいかねぇんだよ!」
ナイフを何個か投げられる。
何とか避けたが、一個だけ足に当たってしまった。

紗輝「貰ったぁ!」
紗輝がナイフをうちの首に振るおうとする。
そうか。能力を使えばよかったのか…

ガキン!と鋭い音と共にナイフが弾ける。

紗輝「は?…」
傷口もどんどん再生していく。

『あぁ。言ってなかったね。僕の能力。僕の能力は、自由自在』
そう聞いて、紗輝は、顔を真っ青にする。

紗輝「それって…俺らがくる前に、ここを襲った…」

『そいつの事は分かんない。だけど、そいつも僕と同じようなものだよ』
ナイフを首に当てる。

『君に勝ち目は無かった。君の能力は力戦奮闘。あまり、戦いには向いてない。それに、僕が何度も何度も繰り返してく中、僕の体力は元に戻ったけど君の体力は回復しなかった。ハンデってやつかな』

紗輝「…お前、力戦奮闘の意味分かってんの?w」

『は?』

紗輝「俺の能力は、力戦奮闘。その意味は、力を尽くして俺の能力を振るうこと。まだ俺は力を尽くして無い」
そう言って、ナイフを振られる。避けても避けても距離を縮められ、反撃できない。
何とか持っていたナイフを投げる。そのナイフは紗輝の胸に命中する。

紗輝「っ!!…は、はw」

紗輝「これはもう、動けねぇなぁ」

紗輝「なーんてな」
ナイフを投げられる。ナイフは僕には当たらずに校舎の方に行った。

『なんか言いたいことある?』

紗輝「…くそやろうが」
そう言った後に首を切る。

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作者名:みむ | 作成日時:2022年2月13日 21時

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