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4話 ページ4

夜の9時。いつもより早く仕事を終わらせて上司と同僚には話しかけられないように努力して無駄に疲れた体を動かして家に向かう。




アイツ帰ったかな。まだいるかな





居たら・・・少しご馳走してあげようかな。





見えてきた家。灯りはない。




ドクドクと脈打つ心臓に追い打ちをかけるように、ポストの中には無造作に置かれた鍵が入っていた。





『・・・・・なんだ』






アイツも他の人間と変わらないのね。
倒れていた彼と出会った時、少しでも彼は違うんじゃないかって思ってた自分がいた。



それは朝食の時に私に向けられていた殺気のようなものを感じた時も、少なからず私は期待していたのだろう。




さっきはあんなにも軽やかだった足も、重い足枷を付けられたように歩幅が小さくなる。




玄関は当然のように閉まっていたからポストから取り出した鍵で開けて中に入った





と、同時に右手に感じる温もり。





『えっ!?何!?』





それに驚いて飛び上がると離れた温もり。壁を手探りで触ってスイッチを入れると途端に明るくなる玄関を慣れてない目をぱちぱち瞬きさせながら見れば、だんだん浮き上がるシルエットは今朝見た彼のもの。





驚いて声も出ない私に、ぼそりと低い声





「・・・・・・・・・・腹減った」





悲しそうに歪む顔を俯かせ、彼なりに精一杯頑張ったのであろう声だった。




私は彼の横を朝のように通り過ぎる。





一瞬見えた彼の顔は、捨てられた子犬のようで______




少し歩いた先、リビングの電気をつけて振り向く。






『・・・・・炒飯しか作れないけど、食べる?』






私の言葉に顔を輝かせて小走りでくる彼。






『と、その前に名前は?』




「まずは飯」





やっぱりコイツ追い出してやろうか。

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設定タグ:中原中也 , 文スト , 原作無視
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天さん(プロフ) - 小松七さん» あ、ありがとうございます!!(´;ω;`)可愛い&ちょっぴりワケありな中也書けるように頑張ります!! (2017年9月25日 16時) (レス) id: e35c262d1b (このIDを非表示/違反報告)
小松七 - 中也さんがあぁ!!え、ちょま、、、可愛過ぎだろ!凄く気になりますので更新頑張って下さいね!無理のない程度に。 (2017年9月25日 0時) (レス) id: 69007943fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天さん | 作者ホームページ:http:/http://commu.nosv.org/p/tensan819  
作成日時:2017年9月12日 23時

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