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プロローグ ページ1

「なんでハニートラップ専門なの」



目の前で仁王立ちするのは私の上司の太宰幹部。
私は下着姿のまま太宰さんを見上げている。


カオスッ




『さ、さぁ…?私以上に色気のある女性は存在しませんからねっ!』



私は床に座ってるから自然と太宰さんに見下ろされる形になる。
まあ、太宰さんは身長が高いからいつも見下ろされてるんだけどね。


それより、説教してくださるのはいいんだが…とりあえず上着着させてください。
太宰さんも男の人なんですから、見られてたら恥ずかしいんですよ。




「君以上の女性はいくらでも存在する。なぜ君なんだい?」




『…理由なんかどうでもいいじゃないですか』




目線を逸らして上着を取ろうと手を伸ばす。


が、寸前のところで太宰さんに取られた。




「なにそれ。気になるじゃないか」




『幹部様は私なんかを気にしなくていいんですぅ』



ちょっと嫌味っぽく言う私は、きっと悪人だ。
太宰さんは幹部と言われて上下関係を作られるのが嫌いだから。
ポートマフィアに入ってる時点で悪人だけどね。


ヒョイっと上げられた上着を取ろうと必死に跳ねるが、手は空を切るばかりだ。




「そんなに必死にならなくても、お得意の色気で私を落としてみればいいじゃないか」




『私のさっきの練習をご覧になって言ってるんですか?!』




私のお色気がどんなに糞か知ってるくせにっ


ピタッと取るのをやめて近くにあったタオルケットを一枚とる。



『もういい。中也の所に行って服借りてくる』




アイツちびだから私でも着れるだろ。


適当にタオルケットを巻いて廊下へと出た。









「ほんと、可愛くない」




後ろからの声は聞こえなかった。







私がハニートラップ専門になった理由。

太宰さん。貴方を赤面させるためですよ。




『ぜってぇ私の色気で落としてやる』







___これは、上司を赤面させたい部下の話。



そして、その部下のハニートラップが糞な話。

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じゅんじゅん - 太宰さん、何しても素敵 (2017年11月27日 14時) (レス) id: c524650a5c (このIDを非表示/違反報告)
- 太宰さんの嫉妬カワイイ!! (2017年3月21日 21時) (レス) id: 70dae8966d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 中也の服、私も着たい…所謂彼シャツ (2017年2月5日 5時) (レス) id: da1d8c64e4 (このIDを非表示/違反報告)
樂紗(プロフ) - 照れる中也が可愛かったです。太宰さんの嫉妬も可愛かったです。、、、いろいろご馳走さまd(( 更新頑張って下さい。 (2017年2月5日 4時) (レス) id: a67ccab664 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 可愛らしい嫉妬 (2017年2月1日 16時) (レス) id: da1d8c64e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:天さん | 作成日時:2017年1月31日 18時

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