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ダウジングで本当に見つけられ、喜色が滲んだ声を上げるルパン三世。
「こんな石っころが、世界を変えるってか?」
次元大介の言葉もわかるが、本当にそれが流通するようになれば、手に入れた軍はどう動くか。
ミサイルや戦闘機に積んで発見できなくさせる。他国に潜入してヴェスパニア鉱石を設置して、電子機器を全てオシャカにすることさえも可能なのだ。
「まーだそんなことやってんのか、世の中はっ」
「終わりはねーよ」
何だか深い話をしているようではあるが、彼らも泥棒であり犯罪者である。繰り返すが、犯罪者である。
そんななか「あーっ!」と次元が声を上げた。
「……なーに、その『やべぇ』って感じの『あー』は?」
「逃げろ!」
直後、車の頭上で旋回していた戦闘機からミサイルが降ってきた。
ドォン、と爆発音。視界が一瞬炎のオレンジ色で埋め尽くされる。
ルパン三世と次元大介を追っているのは、どう見ても戦車。
「生きてるかルパン!」
「何を教授したのか言ってみろ!」
次元大介はヴェスパニア王国軍に潜入していた。次元大介は軍人たちの実力と兵法を教えたはずだ。
教えたはず、だが。
「自分の首絞めてどうするんだ!?」
つらつらと教えたことを述べる次元大介にルパン三世が怒鳴る。
「まさかヘリのことは言ってねーだろうな!?」
「アッハッハ!」
直後遠目に見えたヘリコプターの爆発に、ルパンは次元に軍を任せないと決意した。
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綺藤(プロフ) - ふきさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです(´∀`*)更新は遅いですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年8月19日 21時) (レス) id: 72513d01c9 (このIDを非表示/違反報告)
ふき(プロフ) - 面白いです!何回見ても飽きません!更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2018年8月16日 11時) (レス) id: 3e86faee5c (このIDを非表示/違反報告)
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