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◇◇◇


その後、コナンの働きによって組織の人間が杯戸中央病院に潜伏していることが確定した。あと、咲ちゃんの謎の協力。
まぁ、んな気はしてた。奴らのことだからね。うん。てか、死神力。しまえ。


「今すぐ水無怜奈を別の場所に移すべきです!」
「落ち着いて、ジョディ!移す時の警護はどうするの?日本警察の手は借りられないのに!?そっちのリスクが大きすぎるよ!!!」


おい、赤井。死神。咲ちゃん。ついでに、ジェイムズ。口を開けてポカーンとするな。
真面目な事もきちんと言えるんだぞ!成人してるんだぞ!アメリカの大学院出てるんだぞ!


「真尋の言うとおりだ。このままでいいだろ……」
「私も今回は七瀬さんに同意。んな無駄なことするよかここで対策を練る方が得策だと思うけど」


イェーイ。3対1だよ。数の暴力ナメンナヨ!





……シツレイシマシタ


◇◇◇


「ハイハイ。そこの男共〜、お姉さんに向かってその態度はなんだ〜い?」


ここは杯戸中央病院の屋上。ただいま、いい感じの夜。
ここの屋上は超万能。電話もできる。監視もできる。男共の密会場所にもなる。


「真尋さん…」


私は大げさにため息を吐く。この男共。ここまで来て、私を除け者にするとは……男のプライド?捨てちまえよ。楽になるよ。(取り調べ室風)


「どうした真尋。奴等を迎え撃つ策なら思案中だが……」


芝居かかったように赤井が言う。
コナンの方を見ると。あの、自信満々の顔をしている。


「多分だけど……私と君たちの考えは同じだと思うよ」


そう言ってニヤリと微笑む。
今の言葉意訳すると『ふざけてんのかお前ら。同じこと考えてんのはこっちも同じですが?殺すぞ』が適当だろう。
男共は悟る。コイツに隠し事は無理だ。


◇◇◇


コナンが去った後は大人の時間だ。


「……家族はいいの?」



静寂の中、ポツリと真尋が呟いた。


「構いやしないよ。FBIに入るときに殴られてるからな」


真尋はフッと笑う。


「明美さんの敵討ち?」
「……お前がそれを言うのか?」


真剣な声音の赤井。真尋はしっかりと赤井を見据えて言う。


「過去に囚われすぎないようにね」


そのまま真尋は踵を返し、屋上を後にした。もう見えなくなった背中に向かって、赤井の呟いた言葉は、夜の闇に消えていった。


「それは自分に言っているのか?真尋」

◇→←File 22 赤と黒のクラッシュ



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綺藤(プロフ) - ふきさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです(´∀`*)更新は遅いですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年8月19日 21時) (レス) id: 72513d01c9 (このIDを非表示/違反報告)
ふき(プロフ) - 面白いです!何回見ても飽きません!更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2018年8月16日 11時) (レス) id: 3e86faee5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺藤 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年3月23日 19時

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