◇ ページ12
◇◇◇
現在、黒の組織があなたの狙い通りに向かってる。
死神からの電話を適当に切った後赤井に電話をかけた。死神焦りすぎだよ。すこし、落ち着け。深呼吸。深呼吸。
「彼らからは特になにも」
『そうか。……スポッターでもやるか?』
「CIAのプライドがきずつくからやめたげて。つーか、あんたさっきいやっつったよな!?」
あんた達仲悪いんだから。余計なことしたくないのに。
『情報はそれだけか?』
「死神の盗聴器を壊してあげて。多分、指紋とかついてるから」
『予想通りだな。了解』
チッ。赤井め。必要なことだけ聞いて電話切りやがったな。自分も結構人にやるけどうぜぇな。これ。つーか……予想通りって、どういうことよ?
「水無怜奈は今どこに?――えっ、杯戸中央病院?――んー………他の班員は戻って。私を病院にまで送ったらあなたも自由でいいよ」
ブルートゥースに返事をして運転手に指示を出す。
さて、父さんになんて言おうか?
◇◇◇
「……あれか」
「そうだね、あれだね」
俺はスコープごしのジンの姿にほくそ笑む。隣で手すりに腰掛ける奴はめんどくさげに携帯をいじっていた。
――チュン
俺は的確に盗聴器を撃つ。真尋の電話での情報はまあこいつの予想通り。やはりあいつよりこいつの方が一枚上手だ。
「やっと会えたな。愛しい愛しい……宿敵さん」
ジンが放った弾は当たらない。当たり前だ。
奴らははめられたと考えるだろう。随分前から組織の動きを察知していなければこの位置どりはできないとかんがえるからだ。奴らは尻尾を巻いて逃げて行った。笑いがこみ上げてくる。
『そっちはうまくいったの?』
「あぁ」
真尋からの電話に答える。
「私は杯戸中央病院にいるから。待ってるね〜」
相変わらず訳のわからないやつだ。
85人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綺藤(プロフ) - ふきさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです(´∀`*)更新は遅いですが、これからもよろしくお願いします!! (2018年8月19日 21時) (レス) id: 72513d01c9 (このIDを非表示/違反報告)
ふき(プロフ) - 面白いです!何回見ても飽きません!更新待ってます。これからも頑張ってください。 (2018年8月16日 11時) (レス) id: 3e86faee5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ