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◇◇◇


「おう、いつでも電話してこいや。ほなな」


関西空港の医務室で手当てを受けながら電話をしていた平次は、隣に座っていた和葉にニカっと笑いかけ、和葉の前髪をワシャワシャとなで回した。


「大丈夫や、こんくらい」


すると涙目だった和葉が大粒の涙をポロポロこぼし、ウッウッ……としゃくりあげた。


「なっ何やねん!」


和葉が「うわあああん!」と大声を上げながら泣き出し、阿笠博士と一緒に二人を見ていた灰原は目を細め、スッと耳をふさいだ。


◇◇◇


突如、和葉の泣き叫ぶ声が聞こえてきて、コナンは思わず携帯電話を耳から話して通話を切った。


「何やってんだ、あいつ……」


すると、背後から七海が歩いてきた。「コナン君……だったわよね」


「七海さん……」


コナンが振り返ると七海は立ち止まり、二人は向かい合った。


「いろいろありがとうございました」
「それはこっちのセリフよ」


七海はそう言ってフッと微笑んんだ。「ありがとう……」
コナンもニヤリとうなずき「じゃあっ」と小五郎の方へ走り出した。


「ねぇ、コナン君!」


七海の声に、コナンは立ち止まって振り返った。


「あなた……本当は何者?」
「江戸川コナン。ただの小学一年生さ」


コナンはそう言うとまた駆け出し、七海はその後ろ姿を笑顔で見送った――。


◇◇◇


そのやりとりを一人護衛艦ほたかのそばで見ていた真尋は安堵の色を顔ににじませていた。そんな真尋の前に一人の女が立った。


「七瀬さん……」
「藤井一佐……お疲れ様です」


二人の女の顔が交差する。


「あなた、本当に………」


何かを言おうとした七海を真尋が制する。


「いずれどこかで。あなたも私も、大差ありませんから」


意味深に笑った彼女はパトカーのネオンとともに消えいて言った。


◇◇◇


真尋はバイクを飛ばしてその日のうちに大阪まで出ていた。
だが、彼女が用事があるのは東京へ帰る新幹線が出る大阪駅ではなく、国際線が走っている泉州空港――関西国際空港だった。


「時間ジャストかな……」


真尋は辺りを見回した。彼女がいる空間だけがまるでエアポケットのように誰もいなかった。


「本当は会いたかったのに……ま、この状況じゃ無理か」


彼女は何かを道端に投げつけると、素早く道をUターンして猛スピードで交差点を駆け抜ける。
後ろに控えていたある車の影をバッチリ捉えながら――。

◇→←File 14 絶海の探偵エピローグ



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綺藤(プロフ) - Mahoさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると幸いですヽ(*´∀`)ノこれからもよろしくお願いいたします(*^^*) (2018年8月10日 9時) (レス) id: 860dd52b69 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 夢主ちゃんのキャラ好きです!更新頑張ってください。 (2018年8月9日 0時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - 読ませていただきました!とても面白かったです! (2018年8月9日 0時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
綺藤(プロフ) - 美空さん» ありがとうございます! そう言っていただいて嬉しいです! これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします(*^^*) (2017年11月24日 22時) (レス) id: 860dd52b69 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます!夢主ちゃんめちゃくちゃカッコいいですね(^^)うらやましいです(´・ω・`) (2017年11月24日 0時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺藤 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年11月12日 20時

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