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それから3ヶ月が経ち、7月。
ある朝。
起きた瞬間に悟った。
これは立てない。
熱を測れば38.5度。
おそらく夏風邪なんやけど。
｢馬鹿は風邪ひかない｣なんていう迷信が立証された気がしてちょっと自慢に思う。
……いやよく考えたらなんの自慢にもならへんな。
その日は学校を休むことにしたんやけど
学校行事に向けて、学級委員の集まりがある日ってことを忘れていた私は
そのままふわふわとどこかへ連れていかれそうな
ぼーっとした頭の中で
薄れていく意識から覚めた時にはもう日が暮れる頃。
あーあ、忘れてた。
誰が代わりに行ってんのやろ……とか
こんなこと風邪ひいてるって時に考えることでもないような。
家族はみんな学校とか部活とか仕事でまだ帰ってきていないらしい。
風邪の時に1人で居るのって、
べ、べつに辛くなんかはないねんけどな！
ただ、ちょっと寂しいよな。
ピーンポーン
玄関のベルを鳴らす音。
ずっと寝ていたからか、体は朝より軽くなって
起ききっていない頭をなんとか持ち上げて玄関へ行く。
｢はい……｣
とドアの向こうの誰かに、ドアベルの返事をする。
ドア越しのくぐもった声で、
｢あの、横山ですけど、Aさん居てます？｣
ぶっきらぼうに、決して丁寧じゃない。
確かにドアの向こうの彼はそう言った。
｢なんで横山……？！！！？！｣
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作者名：mamico | 作成日時：2019年7月1日 2時
