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新学期が始まって2日目



じゃれ合って登校するミニスカートたちを横目に


私は今日もこの正門までの


地味にゆるくて長い上り坂をチャリを立ち漕ぎして走る。


4月の初めやのに例年より暖かい今年は、


桃色の桜の終わりも早そうだ。





大して運動が得意やないから

朝のこの5分間の上り坂は地獄で。



ブレザーなんか着てられないし


額に少し汗をかく。




エルニーニョ現象なんか起こらへんかったらこんな思いせんでええのにな。



まあ、夏が来た時に涼しくなってくれんねやったらそれでええねんけど。








ようやく正門に着くってところで、猛スピードで私の真正面から向かってくるバイク



私もみんなも驚いてその場に立ち止まる






ヘルメットの下から覗く金髪と白いうなじ







あーー、またか




とか思ってたら




その後ろから鬼教師ってあだ名がぴったりの怒鳴り声と八重歯を光らせて走ってくる生徒指導主任。



「横山、ゴラァ!!!!二度とバイクで来んなよ!!!!!!!」



よう響く声ですこと。






村上先生は追いつけずに結局その場に立ち止まり、

肩で息をしてまさしく鬼の形相で


「お前ら!遅刻すんぞはよ中入れ!!!」


なんて周りにいたウチらに言うんやけど


絶対横山への怒りのとばっちりやん。




あんなに怒らんかったら絶対イケメンやのに。






ブレザーを脱ぎながら2年2組の教室に入る。



私の席は廊下から1番遠い窓際の後ろから2番目。



私の後ろはまだ居ない。昨日もいなかった。


多分あのヤンキー「横山」ってやつなんやろうけど私は他人に興味がない。





から、バイクであの後どうなったんか、正直どーでもええ。




いつものように席について、昨日解けそうで解けなかった数学の問題を解く。




朝の会が始まっても私の世界は数学で。







知らん間に一学期のクラス委員長を決めてるなんて知りもせんかった。

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設定タグ:関ジャニ∞ , 横山裕   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:mamico | 作成日時:2019年7月1日 2時

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