高難易度鬼畜ヤンデレ乙女ゲー【d!】【ntjo組】 (ページ14)

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本当に身長って非情。

もうとっくに自分の背は伸びなくなってるのに周りがぐんぐん背が伸びている様を見てずっと僻んでいたのは私です。

時は少し変わり入学式。

ビックニュース。

この学校は入試に学術系、運動系があるのだが(私は勉強はからっきしダメだったから運動にした)、

毎年それぞれの部門の首席が挨拶をするらしい。

学術系の首席はサリン、

運動系の首席が…なんと、私でした。ぱちぱち

訓練がした甲斐があった、というより目立ちたくなかったのが本音だ。

私の願いは処刑回避、あわよくばサリンへの仕返し。

そのために周りに媚を売らないといけないのは事実だが、あまりに目立ちすぎると非難の目が痛いのだ。

「では、学術系首席、サリンさん。前に。」

「はい！…皆さんご機嫌よう。サリンと申します_____」

これから先は私の脳が受け付けなかったのでちょっとお送りできません。

しばらくショートしていてぽけーーーっとしていると、
かなりの大音量の拍手が巻き起こった。

え、もう終わったの？次私の番ってマ？

「運動系首席、A！前に。」

「はっ、はひ〜…み、皆しゃ…皆様、ご機嫌様。A・ラ…いや、何だっけな……A…A…A・ローリエ、ですわ！以後お見知り置きを！！」

どうしよう。とんでもない醜態を晒してしまった！

当然周りはひそひそ、
Aさんって苗字ローリエだっけ、やら
ローリエじゃなくてラーリエじゃ？とか、
お嬢様なのに運動系首席とかすげえな〜など、

というか私苗字間違えてたんかい。

「ご、ごほんっ…失礼致しました。改めまして…私はA・ラーリエと申しますわ。どうぞよろしくして下さい」

「えーと…私は貴族と平民の平等化を進めるためにこの学校に進学しました。貴族と、平民という地位の差があってもおともだ…んんっ、御友人になれることを証明したいのですわ。」

私にはとっても大切な使用人の御友人がいるので。
と付け足した。４人の顔は見えなかった。

気がつくと緊張なんかなく、スラスラと挨拶ができていた。

そこには、サリンの時の数倍の拍手喝采が起きた。

とにかく、成功してよかった…

まあそんなこんなで入学式が終わり、ロッカーで起きた。

「ん？何この手紙…」

[寮に行く前に校舎裏に来て下さい。]

と達筆な字で書いてあった手紙がそこにあった。