大佐と刀剣

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霖が光忠の傷に手を当て投げるように放った
その直後、庭の一部が弾け飛んだ
「……えっ？」←翡翠
『…………』←刀剣男子一同
「おや？間違ったかね」
霖が首を傾げ光忠に目を向ける
「お？傷が治っているじゃないか！」
霖の声に全員が光忠を見る
あれほど痛々しい傷が跡形もなく消え去っていた
「すげぇな、大将」
「こいつは驚きだ！すごいまじないだな！」
「体が軽いのはいつぶりだろう…
ありがとう、主」
光忠が笑って涙を流す
「泣いても絵になるなぁ、さてそのまま次は…「ちょっと待ってください！一部吹き飛ばしておいて何スルーしているのですか！」…痛いの飛んでけー！」
翡翠の叫びに耳を貸さず鶴丸にまじないをかける
放った方向は寂れた庭
そしてまじないは庭の木を吹き飛ばした
「たいさぁぁああ！！！」
「煩いぞ翡翠、木の一本や二本どうでもいいだろ？
さて、では短刀達の傷は濁った池にでも放り投げて跡形もなく消すか…」
目をギラつかせ腕を鳴らす霖
「ありゃ本気の目だぜ、翡翠の旦那」
「言うだけ無駄だと思うぜ？」
にこやかに言う薬研と鶴丸
「なんでそんなに呑気なんですか？
吹き飛ぶんですよ！屋敷中穴だらけになったらどうするんですか？」
げんなりする翡翠
「流石の大将もそんなことしないだろ？」

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