大佐と刀剣

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『………ッ！？』
周りがざわつく
「…いってぇ、だがまぁこれで利き腕はしばらく使えない
これで信じるに値するかはわからないが、これで俺は剣を扱えないし刀を折ることもできない
片腕潰してもまだ足りないと言うのなら…」
ー片腕を切り落とすか？ー
霖が左手に剣を持ち血濡れの利き腕に刃を当てた
「な、何やってんだ大将！？」
「バカなことはやめろ、こんな驚き要らないぞ！」
顔を真っ青に染め駆け寄る2人
「別に片腕なくても…「いいわけないだろ！！」…へぇ、君が反論するのか光忠？」
光忠が霖に近づき血の流れる傷を首のネクタイで巻いていく
「バカなことを…」
俯き呟く光忠に霖は笑う
「お前らの信頼を勝ち取るならこの腕一本ぐらい安いものだ
それでお前らが救えるなら」
「…こんな事されたら」
泣きながら笑う光忠
「薬研といい鶴丸といいここの刀剣は泣き虫だな」
光忠の涙を拭い頭を撫でた
「さて、手入れを始めようか
翡翠、どうすればいい？」
「はい！手入れには霊力を必要とします
資材を使って…「面倒だな」…えぇっ？！」
翡翠の説明に霖は眉を寄せバッサリ切り捨てた
「痛みを取るならこれでいいんじゃないか？」
霖がおもむろに光忠の傷に手を伸ばした
「…なんてまじないだったか？
あーそうだ！」
いたい、いたいの
「飛んでけーー！！」

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