大佐と刀剣

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「なっ、正式な審神者でない以上そんな事できません！」
反論する役人
「反論するのか？
貴様ら役人の行いと人選で神々は傷つけられてきた
その神を俺が助けた
貴様らの犯した事への尻拭いを俺がやった
なら、それに見合う要求をする権利は俺にある
拒否権など貴様ら役人にはない！」
霖がダンダンとブーツを踏み鳴らす
「即刻にここから出て行け
ここにいていいのは俺と翡翠のみ、それでも居座ると言うのならば…「で、出ます！帰ります！」…そうか、なら行け」
そそくさと死体を片ずけ出て行く役人達
霖はそれを見ながら意識を失ったままの一期の頭を撫でた
「『見た目は人だが、たしかに人にしては容姿が整いすぎている…』…人の欲とは難儀だよな」
見目麗しいものを愛で、それが己を中心に侍らせたら…
それはさぞかし気分がいいだろう
前任がまさにその人種だろう

「俺には理解できん思いだがな」

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