ただのモブなんです…。【鬼滅の刃】

廿伍 ページ28

「ではあちらから刀を作る鋼を選んでくださいませ
鬼を滅殺し己の身を守る刀の鋼はご自身で選ぶのです」


…何もできずに事が終結して、今玉鋼選びしてるんだけどさ。

刀剣の男士を生み出したことあるけど
実際の玉鋼見たって何がいいのかなんてわっかんねぇ！！！

このちっさいの？大き目の方が？キラキラしてるやつとか？
うーーん…




あ。なんかこれがいい。
ちょっと大きいけど、なんかこれがいい。


これにしよう！！そうしよう！！


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「生きてる…」

「…」


あんなにいたのにな…。私だって死ぬ役だったのかな。
なのに生きてる。モブって主要人物と関わるとこうなるんだね。

もしかしたら、私が死んだら、他の人が生き残ってたかもなぁ。
でも、原作でも５人しか生き残らなかったし。


あぁ…辛いなぁ…おばあちゃんがいなくなった時を思い出す。
おじいちゃんに抱っこしてもらいながらずっと泣いてた。

火葬されるときなんて焼かないでなんて言ってたな。


「…どこか痛いの？」

「え…」


うわ…いつの間にか泣いてたぁ…
恥ずかし…

イタい奴やん。


「いやー…家族のこと思い出して泣いてしまったよ！！」

「家族？」

「うん、私のおばあちゃん…私おばあちゃん子でさ
良く親に叱られたり、親の帰りが遅かったりしたときは
いつもおばあちゃんとおじいちゃんの家にいたんだ」


おばあちゃんは優しくて、綺麗で私にとっての本当に大事な人だった。


「まぁ！！６歳の時の話だし！！
カナヲちゃんは気にしなくていいよ！！」

「…うん」


それにカナヲちゃんの方がよっぽど私より過酷な中で生きてきたんだから。
私は恵まれてるんだから。平和の中でぬくぬくと育ってきたんだから。

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