ただのモブなんです…。【鬼滅の刃】

拾漆 ページ20

『……』

……ん？みんなどうした…？
急に目かっぴらいてよぉ。ドライアイになるぞ？

もしかして急に瞬きしない大会でも始まったの？
よーいスタート！ぐらい言ってよぉ！！！

私もやりたかったのにぃ！！！！


「あー…しのぶやっぱり養子にしていいか？」

「嫌ですよ」

「よもやよもや！！煉獄家の養子というのはどうだ？」

「嫌です」


え？え？
何が始まったんですか？
もしかしてしのぶさん宇髄さんにそういうお誘いを前から受けていたの？？そんで、煉獄さんにもそういうお誘いをされてたの！？

何その謎のよく分からない三角関係！！！


「なら、俺の継子にしてやろうじゃねぇかァ」

「継子なんてもっと嫌ですね」


いや、まずしのぶさんの呼吸風の派生じゃないから継子なれねぇよ。
どうしたよ実弥さんや。


「キャァ！！本当に可愛すぎるわぁ！！」

「ふぎゃっ」


おおおお！！
ふわふわだぁあ！！
何がとは言わなくても分かるよね！！

いや最早最強。
蜜璃ちゃんに抱きしめてもらえるとか
モブとして一生の思い出だわ。

おじいちゃん！！最高だぜ！！この世界！

義勇さん蜜璃ちゃんに飛ばされたけど大丈夫っすか！！！


「でも、あれは不意打ちだろ」

「反則って言えばそうですね」


え？鞠のお話になりました？
いつの間に……


「なぁAよぉ…養子にこないか？」

「いやいや！萌生少女！わが煉獄家の一員にならないか!?」

「俺の継子になれよォ」


…ん？
なんか目の前でよく分かんない事おっしゃられているんですけど…
どうされました？


「剣術なら最終選別終わった後教えてもらいに
Aさんが行くのでそのときにまた
ではさようなら」


しのぶさんがいつの間にやら私を抱えて早口で
その後のことを言い終えると
屋根に飛び乗って……


屋根に…とびの？


「し、しのぶさああああああぁあああん！！！！！
落ちますぅううう！！！ギャアァアア！！！」

「ふふふ」


やっぱりしのぶさんはSなんだな…
そのまま屋根から屋根へ飛び移って
蝶屋敷に着きました。

きょわかった……。


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「大丈夫？」

「……生きてるから…大丈夫…」


ありがとう…カナヲちゃん…

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