着々と ページ19
「……何その
クチバシみたいなの」
「俺がしたいからしてる
文句あるのか」
その顔はいつものように
気だるそうな表情をしていた。
何となくだが、
雰囲気が変わったと感じた
Aだったが、勘違いだと思った。
「それより、壊理ちゃんは？
まさか1人にしてるの⁉」
「そんなわけ無いだろ。
ちゃんと俺の部下に任せてる」
それを聞いて
ほっとするが
逆に頼んだのを破られたショックが
悲しくも思えた。
それを察したのか廻は、
Aに
おい。
と声をかけた。
「わ、悪かった」
「…え」
「お前は顔に出過ぎだ」
そう言って、
手を引かれる。
すると、廻の胸に
すっぽりと収まるA。
潔癖性なのに…
何で？
「蕁麻疹出るでしょ？
廻くん離して」
「…」
そう言って、出ようとするが、
腰に手を回されていて、
離す気配のない廻。
それはAに縋っているようにも見えた。
何かあったのだと瞬間的に感じた。
「ねぇ…なにかあったの？
何かしてしまったの？教えて」
Aは、
姉のような目で廻に
優しい声で聞いた。
蕁麻疹が、どんどん出てくるのにも
かかわらずギュウと
抱きしめる廻。
「組長を……昏睡状態にした」
その言葉に凍ったA。
会ってまだ24時間も経ってないのに、
いろんな事が次々に起こりすぎて
正直Aの頭は追いついていなかった。
「何でそんな事…」
「俺の計画に賛同してくれなかった
この計画が成功すれば死穢八斎會はまた
活気を戻す。
その為には、組長をそうせざる終えなかった」
震え混じりの言葉に
耳を傾けるA。
殺してはいない。
それなら、まだ良い。
そうも思ったが廻のしたことは、
悪いこと以外には当てはまらなかった。
「一旦帰ろう
壊理ちゃんが待ってる」
「あぁ」
静かに
何も話さず帰った。
きっと何かを口にすれば、
Aも廻もいろんな感情が
溢れ出てきて止まらないだろうと分かっているから。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
ほのぼのを望んだはずがシリアスになった
ことを今更察しました。
どうにかしてほのぼのを取り戻します←
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りんご同盟＠前世アホウドリ - 切りよく580票にしてやりました( ･´ｰ･｀)どや (12月23日 9時) (
レス) @page1 id: 0ffa051ff9 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - キリの良い500票のあとに投票して良いのか悩みましたけど面白かったので投票しちゃいました笑(悩んだ時間１秒) (2020年4月22日 11時) (レス) id: c4218e00f5 (このIDを非表示/違反報告)
乾 巽(プロフ) - パストマスクになってまっせ。ペストマスク (2020年2月2日 22時) (レス) id: a83f0b56fb (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです！これからも応援してます(*´∀｀) (2019年3月10日 13時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
ねじる - 呼び方・・・。廻君って・・・。カァイイ← (2018年12月15日 23時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ての | 作者ホームページ：http://tenorishu
作成日時：2018年2月7日 1時
