ただのモブでいたいんです…。参【鬼滅の刃】

捌拾陸 ページ4

たっぷり(？)柱にしぼられた私は炭治郎達のいる場所の前に診療室へ連れて行かれた……

しのぶさんと二人きりで私の心臓耐えられるかな？

いえ、大丈夫なはずがない。

あの夜一睡も出来なかったことは絶対忘れない。

ひいいん‼


「はい、じゃあ怪我したところを見せてください」

「ひえっ……み、見せるんですか？」

「当たり前ですよ」


にっこりと笑うしのぶさん……うん今日も素晴らしい笑顔……久しぶり‼

あぁああ‼好きだよ‼その笑顔だけでご飯何杯でもいけるよお‼


でもなぁ‼背中なんすよ見せないといけないの。

わかる？まだ足なら我慢したよ‼申し訳なかったけどな‼


「うっうぅ……」

「そんなに悲しそうな顔しないでください
いじめているみたいじゃないですか」

「いや、私の心の問題なんです」


ぐっふぁ！いじめてないよ‼ごめんなさいぃいい！

そんなふうに思って欲しかったわけじゃないんだよぉお‼

ただ私がこんな酷い体を見せるのが

嫌なだけだよおお‼


「ど、どうぞ」

「……これどういうことですか…？」

「え……？」


え何？そんなに酷いの？

そんなに痣凄いことになってんの⁉


「痛みは？」

「別にそこまでは
当てた時よりかはだいぶましです」


うん痛みも耐えられるぐらいだし。

そんな驚かれるもの？

背中だから見えない‼


「まだ、内出血だけで良かったですね
これなら綺麗に治ります」

「そうですか‼良かったです‼」

「他は何処かありますか？」

「いえ‼」


えぇ？なんでキョトンとするのぉ？

そんなてめぇ煉獄さんの方が重傷ってどういうことだよ？

みたいな顔で見ないでよぉ‼(違う)


「そうですか、じゃあまた検査などもあるので……3.4週間はここで休んでください」

「あの……皆は？」


私みたいに軽傷じゃなかったから


「今は皆寝ていると思いますよ
竈門くんは幸い大事には至らないものでしたよ
我妻くんと嘴平くんも中傷です

でも煉獄さんは今までのように刀を振るうことは難しいと思います」

「……それって」

「片方の目を失ってしまったんです
片目を失うと平衡感覚をとることが困難になります
慣れるのにもかなりの時間が掛かることになります

悲鳴嶋さんのようにもともと見えない人は他の感覚が優れているので、そこで補えますが

煉獄さんはもう……」


…………嘘やん。こんな重くなる？

こんな空気重くなるなんて聞いてなかったんですが？

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