てんしがごにん ページ6
＊＊＊
とりあえず金髪君をベッドまで運ぶ。
『ｳｯ……ちょっとここでまっててね。すぐ行くから。』
私がみんなと同じように枕元へ降ろそうとすると、やだやだと私の人差し指を掴んで離さなかった。
その姿に心を打たれるも、血だらけの床を放置するわけにはいかないのですぐ行く、と約束してその場を離れた。彼は聞き分けのいい子で、私がそういうと不服そうな顔をするもちゃんといい子に待っていてくれるようだった。いい子。かわいい。
血まみれの服と顔と床を綺麗にした後、待ってくれているはずの天使(イケメンかわいいちびっこつまり天使)のもとへ急いでもどると、彼は律義に待っていてくれた。
「あぅー！」
『んんんかわいいねええええええええ』
私の姿を見つけた瞬間パッと明るい笑顔になった彼に心を打たれ、小さな体を両手で包み込んで柔らかい頬に触れる。
なるほど、これがマシュマロ肌…と冷静に納得しながら彼の頬を撫でていると、「んむ〜〜！！」と嬉しそうにすり寄ってきた。
か、かわよい…！！！
小人は疎か、幼児とすら接したことがなかった私はちびっこの可愛らしい仕草にいちいち心を打たれキャパオーバー寸前である。
…まあいっか、かわいいから(ポジティブ)
このまま永遠にこの子と戯れていたい、と欲望丸出しになって彼に構い倒すが、時間も時間だ。小人にとっての睡眠の重要性は分からないが、まあきっと遅くまで起きているのは良くないことだろう。多分。
『ん〜、そろそろ寝よっか…』
欲望を理性で抑え、遅いからもう寝ようとちびっこに声をかける。
しかし、
「や！！！！！」
私の切実な願いは受け入れてもらえなかったらしい。
彼は口をへの字に曲げてフイっとそっぽを向いてしまった。
『…いやなのは私も一緒なんだ、でもそろそろ寝ないと…』
「やー！！！」
な ん だ こ の か わ い い 生 き 物
何度も声をかけてみるも「や」の一点張り。
顔を覗き込もうとするもそのたびに逸らされて顔も見れない。
かわいい…
なんとか寝かしつけないといけないはずなのにこんなに駄々を捏ねられると強制できないじゃん。ちくしょう。
何か打開策はないか、と必死に考える。
しかし脳内は可愛い天使のことでいっぱい！くそ！なんでこんなにかわいいんだ！！(理不尽)
いやいやとワガママをいうちびっこの前で使い物にならない頭を必死に回転させる。
…いいこと思いついた。
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葵斗(別アカ) - この主ちゃん文章の至る所にネタと面白さと尊さがちりばめられてるの好きです、はい(？) (4月15日 7時) (
レス) @page31 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
暁 - てえてえだぜ！！！！！ (8月8日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
28(プロフ) - セエレさん» ありがとうございます〜！！セエレさんのおすすめ欄お邪魔しました😁✨ (5月22日 12時) (レス) id: 4dca6e121a (このIDを非表示/違反報告)
セエレ(プロフ) - おすすめがぐう有能で生きる… (5月22日 2時) (レス) @page16 id: b81e176fb0 (このIDを非表示/違反報告)
28(プロフ) - ふうあさん» ありがとうございます~！！是非完結まで見届けてやってください！！ (5月19日 19時) (レス) id: 4dca6e121a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：28 | 作成日時：2022年7月30日 2時
