てんしがじゅういちにん ページ13
＊＊＊
『ほら君たち、ご飯食べるかい？』
朝から癒され現在脳内お花畑な私だが、箱の中に入れられていてきっとお腹が空いているだろうと考え、ちびっこ達に訊く。思考力はまだ健在のようだ。
昨夜泣かれたのがトラウマな私は、泣く子も黙るニッコニコスマイルで話しかけた。
「あぅー！！！」
「わー！！」
するとやはり空腹だったのか、彼らはキャッキャッと喜びを全身で表現する。
はいかわいい。
そろそろ読者の皆様が「かわいい」のゲシュタルト崩壊を起こしそうな気がしてきた。まぁ使うんですけどね ←は？
『そんじゃ行くぞ〜、全員この箱に乗れ〜い』
一人ずつ運んでいると時間かかるし目を離した隙に何かあったら堪ったもんじゃないしめんどくさい(本音)ので昨日彼らが入っていた箱に全員入るように促す。
彼らは素直に動いてお互いに助け合いながら箱に入っていった。かわいいねぇ＾＾
『…ふ、二人いない』
???「ん〜〜〜！！！」
全員乗ったかな、と人数を数えていれば、二人足りない。どこ行った…まさか落ちた！？と全力で焦っていそいでベッドの上を探していれば、普通に居た。眼鏡をかけた藍髪の子が茶髪癖っ毛の子を引っ張っている。茶髪の子はこの期に及んでもまだ寝ており、起きる気配がない。すげーよおめー。とちょっと感心する。
『あとはおねーさんがやっとくから先行きな。えーっと……う、鬱くん』
育て親が名前を憶えていないというまさかの事態に陥るところをギリギリで回避し、名前を呼んでおく。確かこの子は鬱くんだ。確か。多分。
しかし、
ut「だぁしぇんしぇ」
『…ン？』
ut「だぁしぇんしぇ！」
どうやら違ったようだ。彼はつーんと拗ねたように顔を背けている。でも聞き取れない。何を言っているか全く理解できない。
どうしたことか…！！と頭を抱えていれば、後ろから声が聞こえてきた。
tn「おねーさん、だいせんせー、やで」
あぁ、これが天啓…なんてふざけたことを考えつつ後ろを振り向くと、トントンが両手を口に添えてコッソリ教えてくれた。かわいいね。ありがとね。大先生なんて一言も書かれてなかったな。ふざけんなよEとかいうやつ。てか君は結構流暢に喋るのね。他の子喋れないっぽいけど。
『大先生？かな、あとはおねーさんに任せな』
ut「あい！」
大先生と呼べば、お気に召したのかニコニコ笑ってみんなのもとに駆けよっていった。
かわいい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1251人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵斗(別アカ) - この主ちゃん文章の至る所にネタと面白さと尊さがちりばめられてるの好きです、はい(？) (4月15日 7時) (
レス) @page31 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
暁 - てえてえだぜ！！！！！ (8月8日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
28(プロフ) - セエレさん» ありがとうございます〜！！セエレさんのおすすめ欄お邪魔しました😁✨ (5月22日 12時) (レス) id: 4dca6e121a (このIDを非表示/違反報告)
セエレ(プロフ) - おすすめがぐう有能で生きる… (5月22日 2時) (レス) @page16 id: b81e176fb0 (このIDを非表示/違反報告)
28(プロフ) - ふうあさん» ありがとうございます~！！是非完結まで見届けてやってください！！ (5月19日 19時) (レス) id: 4dca6e121a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：28 | 作成日時：2022年7月30日 2時
