そのてのぬくもりを 5

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ヤスのマンションを出て信ちゃんの車で送ってもらった。



俺のマンションの前に着いたとき、しんちゃんが真顔で話しかけてきた。




村『なぁ、大倉。
ヤスの精神的な負担を少しでも減らすために今日話したこと、みんなに話そ。

俺の想像かもしらんけど、次にヤスに話を聞けるときを待ってたら遅いような気がする。』



『せやね・・・。』


村『亮のかまいすぎについても、俺らちゃんとは止めれてなかったやん。

二人の問題で、俺らが口を出してもあかんって思ってたし、時間が解決してくれるやろって思ってた。



でも、それじゃあかんかったんやわ。


止めるのって言い方は難しいかもしらんけど、なるべく亮を傷つけないようにしながらやけど、亮にわかってもらうようにしよ。』



『うん・・・。』



村『で、誰かに変なこと言われんようになるべくあの二人を一人にせんようにしよ。』


『うん。』


村『次全員で集まるのって・・・』



『たしか・・・来週のジャニ勉。』


村『そっか。じゃぁそんときにみんなに話そ。
後藤ちゃんか、柏原くんに協力してもらって二人がいない時間作ってもらうようにするし。そんときに・・・。』


『せやね。


・・・ほんまはもっと早くこんな話が出来ていればよかったんやろな・・・。

そしたら二人の負担をもっと少なくさせてあげれたかもしれんのに・・・。


ヤスが復帰する前からここぞとばかりに俺らにも嫌みをいってくる人はおったけど、俺らの気持ちと亮ちゃんの精神的な負担は全く違ったのにそこまで考えられてなかった・・・。』



村『・・・。』



『だからヤスが熱を出すまでこんなことになってるのに気がつかれへんかってんや。』



村『・・・そうやな。』


信ちゃんと話が出来てよかった。



これで二人の気持ちを助けてあげれたらええんやけど・・・。





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